ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが30日、去年の反政府デモ以降初めて国民向けにメッセージを発し、「耐え抜かなければならない」などと伝えました。
スー・チーさんは30日、軍事政権により軟禁されている自宅から政府招待所への移動を一時的に許され、軍事政権のアウン・チー連絡担当相と、自らが率いる最大野党NLD=国民民主連盟の幹部と、相次いで会談しました。
NLD幹部によりますと、スー・チーさんは「民主化への具体的な期限を示さない」として、軍政側の対応に不満を漏らしたということです。
また、スー・チーさんは「我々は耐え抜かなければならない。最善を期待しつつも最悪の事態にも備えなければならない」とする国民向けのメッセージをNLD幹部に託したということです。
去年9月に反政府デモが起きて以降、スー・チーさんから国民に向けてメッセージが発せられたのは初めてです。(31日02:08)