名古屋市は、肝炎ウイルスの無料検査を2月1日から市内16区の保健所で実施すると発表した。当面は3月末までとするが、4月以降の継続も検討する。保健所を設置する県と豊橋、岡崎、豊田の3市は既に実施しており、県内すべての保健所で無料化されることになる。
C型肝炎感染の危険がある血液製剤納入先の医療機関を一覧にした政府広報が17日に各戸配布され、市内でも147カ所が対象となったことを機に、保健所への相談の電話が相次いでいた。薬害肝炎訴訟の事実上の決着で、市民の関心が高まったとみられ、無料検査で市民の不安解消を図る。
検査項目はC型とB型の肝炎ウイルス。過去に肝炎ウイルス検査を受けたことがない人で、希望者を対象とする。現在は有料(1285円。40歳以上を対象とした成人基本健康診査時は1000円)で実施しており、06年度は7273人が受診した。
保健所ごとに検査曜日・受付時間が異なっており、問い合わせは同市健康増進課(電話052・972・2631)か各区保健所へ。【武本光政】
毎日新聞 2008年1月31日