高知医療センター(高知市池)のPFI事業を舞台とした贈収賄事件を受け、県・高知市病院企業団議会は30日、議員協議会を開き、事件当時、特定目的会社(SPC)「高知医療ピーエフアイ」の副社長だった深沢正泰氏から聴取。前院長の瀬戸山元一被告=収賄罪で起訴=への贈賄について深沢氏は「部下から報告は受けていなかった」と組織的関与を否定した。
深沢氏は「当時の責任者として事件を未然に防げなかったことを申し訳なく思う」と謝罪。「瀬戸山被告の要求が厳しいことは知っていた。また、現場に苦労が多いという認識はあったが、そこまで追い込まれているとは思わなかった」と贈賄が現場レベルの判断だったことを強調することに終始した。【近藤諭】
毎日新聞 2008年1月31日