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中国製ギョーザ:「天洋食品」の工場責任者は出勤せず

冷凍ギョーザを生産していた中国・河北省石家荘の「天洋食品」の工場=31日、大塚卓也撮影
冷凍ギョーザを生産していた中国・河北省石家荘の「天洋食品」の工場=31日、大塚卓也撮影

 【石家荘(中国河北省)大塚卓也】中毒症状を起こした冷凍ギョーザを生産した石家荘市の「天洋食品」の加工工場では31日朝、日本メディアを中心に大勢の報道陣が詰めかけ、騒然とした雰囲気に包まれた。

 工場は河北省の省都・石家荘の中心部から南約6キロの小規模工場地帯にある。250メートル四方の敷地内には、2階建て施設が2棟のほか、事務所用の建物1棟がある。午前8時(日本時間同9時)ごろから従業員の出勤が始まったが、みな報道陣の問いかけに一切応じなかった。

 入り口付近の詰め所の警備員は毎日新聞の取材に対し、「責任者は出勤していない」とだけ繰り返した。テレビカメラで敷地内の映像を撮影しようとしたメディアとの間で小競り合いも起きた。

 女性従業員の家族によると、工場では労働契約更新をめぐり、年明けから経営者と従業員との間でトラブルが起きているという。1日の平均労働時間は13時間で、月給は1000元(約1万5000円)程度。給与引き上げを求める従業員と経営者側との間で再三交渉が続けられたが、経営者側は賃上げを拒否し、暗礁に乗り上げているという。

 天洋食品のホームページによると、同社の主要な輸出商品はくし焼き用の冷凍豚・牛・鶏肉▽野菜の揚げ物用の豚・牛・鶏肉▽冷凍のフランクフルトソーセージ▽冷凍コロッケ--など。親会社である「河北省食品輸出入公司」は、日本の総合商社「双日」を通じて複数の日本の食品会社と取引があるという。

毎日新聞 2008年1月31日 11時21分 (最終更新時間 1月31日 13時34分)

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