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アフガニスタンが破たん国家となる恐れ、米研究者ら指摘

  • 2008年01月31日 13:27 発信地:ワシントンD.C./米国
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2008年1月30日、アフガニスタンの首都カブール(Kabul)の旧市街で、損壊した建物の前を歩く女性。(c)AFP/SHAH Marai

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【1月31日 AFP】反政府勢力の暴力が続くアフガニスタンで、治安の悪化や復興・統治努力の停滞などが問題となっていることについて、米研究機関は30日、「緊急の措置を取らなければ国家が破たんする危険がある」とする調査報告書を発表した。

 米政策研究機関、米国大西洋協議会(The Atlantic Council of the United States)は、ジェームズ・ジョーンズ(James Jones)元北大西洋条約機構(North Altantic Treaty OrganisationNATO)最高司令官が主導した調査報告で、アフガニスタンの旧支配勢力であるイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)が地方で支配を強めている一方、内政改革や復興・開発は国内全土、特に南部地域で進んでいないと指摘。

「アフガニスタンが国家として機能不全またはするのを防ぐためには、緊急の変革が必要」と警告した。

 報告書によると、アフガニスタンに対する復興支援金のうち、同国の人々に直接届いているのは10%にも満たない。また、米軍とNATO主導の国際治安支援部隊(ISAF)のタリバン掃討作戦が思うような成果を上げられずにいる一方、同国の民生部門の改革は、7年近くかけて巨額の資金を投資したにもかかわらず深刻な問題を抱えているという。

 報告書は、「仮にアフガニスタンが破たんすれば、周辺地域の不安定化が進み、過激派の制圧がますます難しくなる」とも指摘している。(c)AFP/P. Parameswaran

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