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産科医確保で厚労省に陳情 上田地域広域連合

1月31日(木)

陳情書を厚労省の外口崇・医政局長(左)に手渡す母袋創一連合長

 国立病院機構長野病院(上田市)の産科医引き揚げ問題で、上田地域広域連合は30日、母袋創一連合長(上田市長)らが厚生労働省を訪れ、医師確保に同省のリーダーシップを求める陳情書を上田博三・技術総括審議官、外口崇・医政局長らに提出した。

 桑島昭文・県衛生技監も同席。長野病院が上田小県地域で唯一危険度の高い出産を担っているとし、産科医療の崩壊を防ぐために効果的な対策を講じるよう訴えた。

 陳情は冒頭以外、非公開。広域連合によると、審議官らは、県などと連携して最大限の努力をするとしたが、医師の早期確保に向けた具体的な対応は示さなかったという。麻酔科医の確保も同病院の重要な課題だとの認識も示したという。

 長野病院は、産科医4人全員を派遣する昭和大(東京)の引き揚げ方針を受け、昨年12月3日から新たな出産の受け付けを休止している。