九州新幹線：長崎ルートの武雄温泉―諫早間、１４年度開業目標掲げ−−知事　／長崎

　◇国体の開催に合わせて
　金子原二郎知事は２９日の定例会見で、九州新幹線長崎（西九州）ルートの武雄温泉―諫早間について「長崎国体が開催される１４年度の完成という一つの目標を立ててやってみたい」と述べ、１４年度開業を目標に掲げた。また同ルートの起工式に関しては「佐賀県の要望に沿っていい」と佐賀県側での実施にこだわらない考えを示した。【宮下正己】
　長崎ルートは昨年１２月、並行在来線の運行をＪＲ九州が継続することで同社と長崎、佐賀両県が合意。２月中旬にも政府与党で了承される見通しだが、金子知事は「着工が０７年度と０８年度でだいぶ違う」とも述べ、３月までに着工認可が出されることが１４年度開業の前提になることを強調。起工式会場は「嬉野、武雄、大村のどちらでもいい」と語った。
　一方、事業化されていない長崎ルートの諫早―長崎間については「（実現に必要なのは）地元の熱意でしょ。そういう意味で田上（富久長崎）市長には頑張ってもらいたいと言っている」としたうえで、「中央への働きかけとか盛り上がりをみると長崎（県内）は非常に低調だ」と苦言を呈した。
〔長崎版〕

１月３０日朝刊