九州新幹線：長崎県知事、武雄―諫早間起工式「佐賀の要望に沿う」　／佐賀

　長崎県の金子原二郎知事は２９日の定例会見で、九州新幹線長崎（西九州）ルートの武雄温泉―諫早間の起工式について「佐賀県の要望に沿っていい」と述べた。佐賀県は嬉野市での起工式を求めている。一方、開業目標については「長崎国体が開かれる１４年度の完成という目標を立ててやってみたい」とした。
　長崎ルートは昨年１２月、並行在来線の運行をＪＲ九州が継続することで同社と佐賀、長崎両県が合意。
　この枠組みは２月中旬にも政府与党で了承される見通しだ。起工式会場について金子知事は「嬉野、武雄、大村のどちらでもいい」と語った。ただ、金子知事は「着工が０７年度と０８年度でだいぶ違う」とも述べ、３月までに着工認可が出されることが１４年度開業の前提になることを強調している。
　佐賀県の古川康知事は「年度内に着工認可が得られれば、４月にも起工式を嬉野でできないかと希望を持っている。金子知事の発言はありがたい」と話した。【上田泰嗣、宮下正己】

１月３０日朝刊