2008.01.30 Web posted at:  17:26  JST Updated - CNN/AP
サイエンス

インドネシアでまたH5N1型感染の死者、101人目

ジャカルタ――インドネシア保健省は30日、首都ジャカルタ郊外にあるタンゲラン市にに住む男性(32)が高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)に感染、29日に入院先の病院で死亡したと発表した。

これで、同国における鳥インフルエンザ死者は世界最多の計100人となった。28日に、9歳の少年と23歳の女性の感染、死亡を発表したばかりだった。

32歳男性の詳しい感染経路は不明だが、隣人の一人がハトを飼っているという。ハトの鳥インフルエンザ感染の有無を調べている。男性は3日間、入院していた。インドネシアでの犠牲者は感染した家禽(かきん)類との接触が大多数。

鳥インフルエンザ感染は2003年以降、アジア中心に一気に拡大した。他国では対応策の徹底で感染に一応歯止めが掛かっている状態だが、インドネシアでは逆に増加傾向にあり、世界保健機関(WHO)などが迅速な対策の実施を求めている。

インドネシア政府はジャカルタでの家禽類飼育の規制を一応打ち出しているが、罰則規定がないなど施策が徹底していないとの批判も出ている。鶏が貴重なたんぱく源となっている背景もあり、住宅地から鳥類を完全に閉め出すことが難しい状況にも直面している。

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