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「城北大空襲『4月13日根津山小さな追悼会』開催」

献花をする人々 豊島朗読の会「ききみみずく」による朗読



 4月13日(水曜日)、区立南池袋公園(南池袋2−21−1)内の『豊島区空襲犠牲者哀悼の碑』前で、「4月13日根津山小さな追悼会」が開催されました。 この追悼会は、城北大空襲被災50周年にあたる平成8年、南池袋公園内に犠牲者を追悼する碑が建てられたのをきっかけに、毎年、地元住民の有志によって催されているもので、今回で10回目の開催となります。
 昭和20年4月13日、B29の大編隊が、豊島・荒川・王子・足立・滝野川・本郷など広範な地域を襲いました。13日深夜から14日未明に及んだこの城北大空襲は、豊島区に大きな爪痕を残しました。
 現在の南池袋公園周辺一帯は、被災当時、小高い丘を囲むように森があり、「根津山(ねづやま)」と呼ばれていました。ここにはコンクリート製の本格的な防空壕が数か所造られていたため、空襲から逃げ遅れた人々の多くは、この根津山に避難場所を求めました。また、現在公園にあたる場所には、空襲による数多くの犠牲者がトラックで運び込まれ、仮埋葬されたといいます。毎年4月13日に開かれる「小さな追悼会」は、こうした犠牲となった人々の無念の想いを鎮め、悲劇を二度と繰り返さないことを誓い合う集いです。
 追悼会は、黙祷、哀悼の碑前での「鎮魂のことば」に続き、当時地元に住み、実際に戦禍を被った方々の体験が語られました。その後、恒例となっている豊島朗読の会「ききみみずく」のメンバーによる朗読が行われました。


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