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「永住外国人に地方選挙権を」 民主内に推進議連

2008年01月30日22時09分

 永住外国人への地方選挙権付与を目指す議員連盟が30日、民主党内に発足した。岡田克也副代表を会長に、鳩山由紀夫幹事長ら党幹部も名を連ねる執行部色の強い議員連盟だ。一方、党内の慎重派議員は同日、勉強会を開き議連の動きを牽制(けんせい)。推進・慎重両派はともに党内の混乱は避けたい考えだが、論議の行方によっては対立が先鋭化する可能性もある。

 「民主党としては長年の政策であり、悲願でもある。多様性、多様な価値観を認める国であることを示す象徴になる。党として法案提出にもっていくのが使命だ」

 岡田氏は推進議員連盟のあいさつで立法化への決意を語った。小沢代表は最終的に参加を見送ったが、韓国次期大統領の特使に対し、小沢氏が積極発言をしてから動き出しただけに、執行部主導の中で議論が進む見通しだ。議連には衆参65人が名を連ね、今後週1〜2回のペースで議論する。早ければ開会中の通常国会に法案を提出したい考えだ。

 一方、党内の慎重派も同日、国会内で勉強会を発足させた。代理を含めて衆参46人が出席。「議連が党中党であってはいけない。部門会議などの場で議論すべきだ」(松原仁衆院議員)などと推進議連の動きを牽制する意見が相次いだ。

 ただ、代表世話人になった渡部恒三最高顧問は「党内にヒビが入ることはないよう、最後は挙党一致であたる」とあいさつした。

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