「AIR」舞台探訪

〜霧島医院編〜



舞台探訪時の注意
 ・地元の人の迷惑にならないようにしないと駄目ぴょ!(お店の撮影とかは特に・・・)
 ・観光地や公共施設でない場所への探訪,撮影には注意するぴょ!(立ち入り禁止&撮影禁止場所とかもあるぴょ)
 ・観光客とかが多い場所での怪しい行動は控えめにするぴょ!(例えば女装とか・・・)
 ・家に帰るまでが舞台探訪ですぴょ!(おみやげは、無事故でいいの、ヲタクさん・・・)



 山手線に乗っていた頃は曇っていた空も、中央線に乗り換えたころには青い空が広がっていた。
 国立駅のプラットホームに降り立った時には、眩しい陽射しが俺の視界をさえぎろうとしていた・・・
 「あちぃ・・・」
 俺達は駅の南口に降り、そこから広がる何本もの道路を見つめながらそう呟いていた。
 「で、どこにあるんだ?あの診療所は・・・」
 当然の疑問を問いかけてきたが、それに答えられる奴は誰一人いなかった。
 なぜなら、国立に来たことがあるやつなど誰一人としていなかったからだ・・・
 「観○ちん、ぴんち!」
 ・・・
 ・・
 ・
 いま後ろから妙な声が聞こえたが、まぁ気にしないでおこう・・・
 とりあえず今のところの問題は、ドコに診療所があるのかがサッパリわからない・・・という事だ。
 普通ならこういった舞台探訪をする際には、事前にネットなどで情報を集めてくるものなどだが、
 行き当たりばったりを心情としている俺達にはそれがたえられなかった・・・
 なぜなら、全くわからない地域を適当に歩いて、目当ての物や場所を見つけたときのあの爽快感。
 これが俺達の旅人魂を熱くしているのからだ。
 まぁただのヴァカとも言うかもしれないが・・・(汗)
 しかし今回は道が複雑すぎる・・・(かもしれない)
 という事でネカフェにGOー!!
 「ネットで調べりゃこんなの一発じゃい!ゲヘヘヘヘ!!!」
 その瞬間、俺達の心情はチップよりもろく崩れ去っていた・・・
 「シッショ〜〜!」
 まぁいつもの事だから別に気にしない・・・
 しかし俺達にはネカフェに逝く金もなかった。
 なぜならコミケで金を使い果たしていたからだ・・・
 こうなったら家にいるやつに電話して、ネットで調べてもらうしかねぇ!
 という案が今できる最高の選択肢だと俺達は思った。
 「ふ、勝ったな・・・」
 ・・・
 ・・
 ・
 何に勝ったのかは言った本人しかわからないのでとりあえず無視しておくことにした。
 まぁとりあえず電話だ!!
 「もしもし〜?もしもしぴょ〜?」
 ・・・
 電話を切ろうとする友人を必死に抑え、なんとか場所を聞き出す事に成功した。
 しかしその診療所は意外と近くにあった。
 てか、電話した場所から15メートルほど先に・・・(汗)
 「が、がお・・・」
 脳内で叫ぶ・・・
 まぁとりあえず見てみないと始まらない!
 というわけで早速聞き出した場所に歩を進める。
 そこで俺達を待ち受けていたものは、まぎれもなくあの診療所そのものだった。

「画像は一部編集していますぴょ!」

 「こ、これは・・・」
 「すげぇ・・・」
 「そのままだな・・・」
 「ぴょ〜〜」
 「・・・」
 全員あっけにとられていたのはまちがいないだろう。
 …しかしこの診療所、「霧島診療所」のモデルと言われて変な(俺達のような)巡礼者がたくさん押し掛けて迷惑をこうむっている(かもしれない)
 まぁそんな事はおいといて、とりあえず撮影タイムじゃい!
 ということで俺達は芸能人のスキャンダルばりに激写しまくった・・・
 パシャパシャ!ハァハァ(*´Д`*)パシャパシャ!ハァハァ(*´Д`*)
 「お兄チャマ、チェキです!(;´Д`)」 
 ・・・
 ・・
 ・
 写真を撮りながらしゃべるのは周りから見ると不気味だと思った・・・
 今度からは気をつけよう。
 しかし俺は・・・何か足りないような、何か欠けているような気持ちに襲われた。
 「どうした!?アレの出番ではないのかマイブラザー!?」
 その言葉でふと目が覚めた。
 そうか、思い出したぞ!
 おもむろにカバンからぬいぐるみを取り出す。
 「みんな、オラに力をわけてくれ!」
 秋葉のK−BO○KSで買ったAIRぬいぐるみを取り出しながらそう叫んでみる。
 ちなみにここで言う「みんな」とは、もちろんぬいぐるみの事である・・・
 つうわけでぬいぐるみといっしょに撮影じゃい! 
 ( ̄ー+ ̄)(ニヤソ)
 
   佳乃「ドラゴンインスト〜〜ル!」
  みちる「にょわ〜〜〜!人ん家の前で何やってんだコイツ〜〜〜〜!!??」



 ちなみに俺には人形を動かす能力はないので、診療所の前で人形劇はできなかった。
 てかやってるのばれたら殺されるかもしれない・・・
 病院の人に殺されちゃたまらん、という事で俺達の旅は終わった。
 しかし人通りは少ないとは言っても、通りがかった人達の目線は痛いものがあった・・・
 だが痛いのには慣れている。 
 なぜなら、前日のコミケで女装してきたばかりだったからだ。
 「ふ、勝ったな・・・」
 俺は心底そう思った。てか勝手に一人で納得した。
 しかし、診療所の人には迷惑にちがいないだろう・・・
 今度からは気をつけようと思う。 
 というわけで俺達は次の目的地、KANONに出てくる噴水(栞がよくいた)に向けて出発(でっぱつ)した・・・ 


 KANON=昭和記念公園旅日記