|
新型インフル拡大防げ-奈良で合同訓練 (2008.1.30 奈良新聞)
 |
完全防備服で患者を診察する医師やスタッフ=29日、奈良市平松1丁目の県立奈良病院 |
新型インフルエンザの感染者の発生を想定した奈良市保健所と県立奈良病院の初の合同訓練が29日、同市平松一丁目の同病院で行われた。
海外からの帰国者3人が、県立奈良病院で新型インフルエンザ(H5N1)の擬似症と診断され、病院から連絡を受けた市保健所が、ウィルスを隔離するカプセル型の移送機アイソレーターを使って、県立医科大学感染症センター(訓練では奈良市南消防署)に患者を移送する。
訓練には奈良病院の医師4人を含むスタッフ20人をはじめ、市保健所職員、消防職員らが参加。診察は全身防護服に身を包んだ医師が病院のSARS相談室で患者を診断。渡航期間の日程や体温など症状を聞いて問診票に記載したほか、咽頭拭い液を採取、血液検査やレントゲン検査を行った。また県保健環境研究センターに送られていたPCR検査の結果、新型インフルエンザの疑いが持たれたとして、移送機を使った搬送訓練なども行われた。
さらに保健所職員が、患者から発症前日の行動を確認する疫学調査も行い、不測の事態に備えた。
県立奈良病院と同保健所などによる合同訓練は、SARSを想定した訓練はこれまでにもあったものの、新型ウィルスは初めて。市保健所職員は「新型ウィルスの感染はいつ起きてもおかしくない。その危機感に備えた訓練」とし、奈良病院の川口正一郎副院長も「戸の開け閉めや物の出し入れなど幾つか注意点が見つかった」として改善につなげる考えを示した。 |
|
 |
PR |
|
 |
|
↑画面上部へ|トップページへ
|
|
|
|