キャンベラ(AP) 南極海で日本の調査捕鯨船団を追尾している環境保護団体、グリーンピースが22日、給油しようとした日本鯨類研究所の母船「日新丸」にゴムボートを接近させて妨害を図った。同研究所はグリーンピースに対し、「人命を危険にさらす危険な行為だった」と抗議している。
グリーンピースの報道担当者によると、ゴムボートは日新丸と補給船の間に割り込もうとしたが、船上からホースで冷水をかけられ、両船が接近を続けたため断念。給油は予定通り行われたという。
日本の調査捕鯨をめぐっては、今月中旬、米環境保護団体「シー・シェパード」メンバーのオーストラリア人と英国人が捕鯨船に乗り込み、一時身柄を拘束されるトラブルも起きた。高村外相は22日、訪日したクリーン豪貿易相との会談で、こうした妨害行為の再発防止へ向けた協力を要請。同貿易相は、「対応を検討する」と述べた。