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最終更新:2008年1月30日(水) 20時21分

中国製冷凍餃子から農薬、10人中毒

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 千葉県や兵庫県で中国製の冷凍餃子を食べた親子など10人が嘔吐や下痢の症状を訴え、1人が重体、4人が重症となっています。この餃子からは大量の有機リン系の農薬の成分が検出されていて、千葉県警などは捜査を始めました。

 千葉県市川市の親子5人は今月22日、市川市内のコープで購入した中国製の冷凍餃子を夕食に食べました。

 5人のうち10歳の長男と18歳の長女は違和感を感じ、途中で吐き出しましたが、母親と8歳の二男と5歳の二女はそのまま食べたということです。

 5人は食事から30分後、いっせいに腹痛を伴う嘔吐や下痢の中毒症状を訴え、病院に運ばれました。このうち5歳の二女が重体となっているほか、残る4人も重症となりました。

 また、兵庫県でも男女3人が嘔吐や下痢を訴え入院しましたが、現在は回復しています。

 問題の餃子は、品川区の「JTフーズ」が中国から輸入し、生協が販売しているものです。

 「JTフーズで輸入販売をしております冷凍食品の一部商品につきまして、自主回収を実施いたしたいということでございます。有機リン系の殺虫剤が検出されたと伺っております」(JTフーズなどの会見)

 餃子からは「メタミドホス」という有機リン系の農薬の成分が検出されました。この農薬は中国では野菜の殺虫剤として一般的に使われている農薬で、体重50キロの人間なら1.5グラム飲めば死亡する可能性があるということですが、日本では使われていません。

 問題の餃子は中国・河北省の工場で製造されたもので、JTフーズでは、この工場で製造された23種類の冷凍食品について自主回収することにしています。

 また、農林水産省は外食や食品流通の業界団体に対し、早急に店舗や倉庫などを調べて該当商品の回収に協力するよう口頭で指示しています。(30日18:23)



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