更新:1月30日 16:35インターネット:最新ニュース
ヤフー、世界共通ID「OpenID」に対応・発行サービスを開始
ヤフーは30日、共通IDの標準規格である「OpenID」に対応し、OpenIDの発行サービス(ベータ版)を同日始めたと発表した。OpenIDに対応したサイトであれば、ユーザーはヤフーの「Yahoo! JAPAN ID」を使ってどこでもログインできるようになる。 OpenIDはIDの共通化を推進するOpenID Foundationが定めた認証の仕組みで、OpenIDを発行するサイトのドメインと個人識別コードを組み合わせたURL形式のIDでユーザーを認証する。例えばユーザーがヤフーで取得したOpenIDで別サイトにログインする場合は、Yahoo! JAPAN IDを使いヤフーにいったんログインする。その認証成否とOpenIDの情報が別サイトに自動で通知され、別サイトにログインできるようになる。 OpenIDは米国などでは対応サイトが増えており、米ヤフーも1月17日にOpenIDをサポートすると発表済み。対応サイトが増えれば、ユーザーはよく使う1つのIDだけでどのサイトにもログインできる「シングルサインオン」が実現する。また、サイト運営者側はOpenIDに対応させれば、独自の認証システムを構築したり新しいアカウントを作成したりせず、サービスを提供・開発できるようになる。 ヤフーのOpenIDは現在公開されている最新仕様である「OpenID 2.0」に準拠する。OpenIDの仕様にはユーザーの氏名、生年月日、住所などの属性情報を外部サイトへ提供するための拡張機能があるが、ヤフーではこの機能を使わない。属性情報の外部提供についてはユーザーなどの意見を参考に今後慎重に検討していくという。 ヤフーは、広告、課金決済、認証などのプラットフォームを開放するオープン化戦略を進めており、OpenIDの発行もその一環。ただ、今回は発行プロバイダーとしてのサービスに限定しており、他社サイトが発行したOpenIDでヤフーにログインできるようにする相互開放は「現時点では行う予定はない」(広報)という。 [2008年1月30日/IT PLUS] ● 記事一覧
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