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救急車の転院搬送は1割減、現場到着時間は横ばい/川崎
- 社会
- 2008/01/30
川崎市内の二〇〇七年の救急出場件数のうち、傷病者を転院させる際の救急車利用が〇六年に比べて一割減少した。一方、救急車の現場到着時間の平均は前年とほぼ横ばいだった。現着時間の短縮が救命率向上の鍵を握ることから、市消防局は市内の医療機関などに対し引き続き民間救急車や自前の救急車の利用を求めていく。
昨年の救急出場件数は五万八千六百三十一件(前年比二百三十一件減)で二年連続減少。うち転院目的は三千百三十件で、前年の約一割に当たる三百六十二件少なくなった。
一方で現着時間の平均は六分四十二秒(前年比三秒増)でほぼ横ばい。同局は理由について「一概には言えないが、出場先や交通渋滞などのケースが考えられる」としている。
〇六年三月の総務省消防庁の通知を受けて、同局は手術の必要性や処置の特殊性といった患者の緊急度などを考慮した転院搬送基準を作成。昨年七~九月を試行期間として、市内の医療機関などに民間救急車や病院救急車の利用を要請していた。
同局によると、市内の主要病院のうち自前の救急車を備えているのは十病院。また、同局が患者搬送目的として認定する事業者は市内に十一社ある。
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