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【静岡】県が3消防本部へ統合素案 東、中、西部の3地域に2008年1月30日 県内の消防本部の再編について話し合う県の第三者委員会「消防広域化検討委員会」(委員長・小川雄二郎富士常葉大環境防災学部長)が29日、県庁で第4回会合を開き、現在27カ所ある消防本部を東部、中部、西部の3消防本部に統合する素案を県が初めて提示、出席者が意見を交わした。 素案によると、県内を(1)東部(富士川町、芝川町以東)(2)中部(静岡市以西、島田市以東)(3)西部(牧之原市、吉田町以西)の3地域に分け、それぞれに消防本部を置く。東部地域については、統合に難色を示している自治体があるため、県防災局は「理解を得ながら段階的に進めていく」とした。 委員からは「消防団員の高齢化が著しい中山間地に、広域化によって出た余力を振り分けてほしい」などの意見が出ていた。 07年度内の策定を目指して県は今後、議論を踏まえて原案を作り、市町への説明や県民からのパブリックコメントを募った上で、3月17日の次回委員会で最終案を決定する。 県は当初、県内を4地域に分ける統合案を示したが、委員らから「(4地域案の)志太榛原・中東遠地域に、中心となる市町がない」「一地域を住民100万人規模にすることで、消防力をより充実できる」など反対意見が強かったため、3地域への統合案をまとめた。 県は広域統合で本部の数を減らすことによって本部人員をスリム化し、現場の消防署員を増やすことができ、指令体制の統合で大規模災害時の応援態勢を強化できるとしている。 (須藤恵里)
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