消防トピックス 第18回 全国女性消防操法大会/2007

平成19年10月25日、澄み渡る爽やかな秋晴れのもと、神奈川県横浜市の日本消防協会中央消防訓練場(横浜市消防訓練センター)において女性消防隊の軽可搬ポンプ操法日本一を決める「第18回全国女性消防操法大会」が開催されました。

この大会は、地域の防火リーダーである女性消防隊の消防技術の向上と士気の高揚を図り、地域活動の充実に寄与することを目的として昭和60年より開催されているもの。それぞれの地域において各家庭の火災予防を中心とした広報活動など、地域の防火思想普及に多大な成果を上げている女性消防隊の日ごろの活動や訓練成果を全国規模で披露できる唯一の場として、隔年で開催されています。

宮城県蔵王町こまくさ女性消防隊 日下隊長 による選手宣誓 日本消防協会片山会長による主催者挨拶。

全国47都道府県を代表して会場に集結した各女性消防隊は指揮者、1番員から4番員までの隊員5名で構成され、軽可搬ポンプ(D-1級)と3本のホースを使用し、5名の隊員が協力し合い、手びろめによる二重巻きホースを一線延長。ポンプのエンジンを運転し標的に放水、2つの標的を落とす時間と行動、操作、安全性、士気、規律、機械器具の精通等を審査し、操法技術を競いあいます。

操法競技は午前10時から開始。2コースに別れて繰り広げられる熱戦に対し、会場を訪れた約3000人の人々から盛大な拍手と歓声が贈られました。

日本一の栄冠には岐阜県・恵那市女性消防隊が輝き、内閣総理大臣賞の賞状と優勝旗、日本消防協会会長賞の賞状、優勝旗、金メダルが授与されました。また、準優勝(2隊)への消防庁長官賞・日本消防協会長賞等に加え「優秀選手賞」として個人表彰も行われました。

競技を終えて、残念な結果に涙するチームも…。

近年では地震や風水害など、地域住民の安全や安心を脅かす災害が相次いで発生しています。こうした状況の中、被害を軽減するためには人々が「自分たちの地域は自分たちで守る」という理念の下、自主的な防火防災活動に積極的に取り組んでいくことが不可欠です。その中心としてリーダーシップをとる女性消防隊の活躍が期待されています。
 

横浜市消防音楽隊と 
ポートエンジェルス119による演技

恵那市女性消防隊
第18回全国女性消防操法大会 順位表

指揮者
長崎県 平戸市女性消防隊
萩原八重子

1番員
岐阜県 恵那市女性消防隊
深萱しのぶ

第18回全国女性消防操法大会 優秀選手

2番員
岐阜県 恵那市女性消防隊
春日井裕香

3番員
大阪府 豊中市女性消防隊
斉藤久美子

4番員
静岡県 掛川市女性消防隊
松川友紀


Reported in 2008.
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