値下げ隊抵抗も「つなぎ法案」衆院通過へ
自民・公明両党は、ガソリン税の暫定税率の3月末の期限を2か月延長する「つなぎ法案」を30日中に衆議院を通過させる方針。しかし、民主党は「ガソリン値下げ隊」が委員会室の入り口をふさぐなど徹底抗戦しており、国会は体を張った全面対決となっている。
30日朝の与野党幹事長会談では、野党側から「暫定税率維持を盛り込んだ法案を3月末までに採決することで努力する」として、「つなぎ法案」の撤回を求めたが、与党側は拒否した。暫定税率の期限切れを防ぐには、「つなぎ法案」を31日までに衆議院を通過させる必要があるが、与党側は野党の抵抗に備えて30日中に通過させる方針。
一方、民主党は4月からガソリン税の値下げに追い込む戦略が水の泡となるため、31日までの衆議院通過を体を張って阻止する方針で、小沢代表も「断固戦うべし。阻止すべし。こういう考え方で一致をした」と述べている。
民主党は30日朝、「ガソリン値下げ隊」が衆議院財務金融委員会などに詰めかけ、入り口をふさぐなどして審議の開始を阻止した。しかし、午前11時過ぎから野党議員が激しく抗議の声を上げる中で委員会が始まり、「つなぎ法案」は間もなく採決される見通し。
ガソリン税に34年間掛けられている暫定税率をどうすべきか、冷静な議論は消え去り、国会は与野党全面対決に突入した。