長野県の諏訪湖(諏訪市など)で、湖面を覆う氷に亀裂が入って隆起する神秘的な現象「御神(おみ)渡り」が30日、確認された。06年1月以来、2年ぶりとなる。
湖面の氷が昼夜の寒暖差で収縮・膨張して出現する。「神の通り道」と言い伝えられ、諏訪大社上社(諏訪市)の男神が下社(下諏訪町)の女神の元へ通った道とされる。
湖は今月25日から全面結氷し、御神渡りを認定する八剣(やつるぎ)神社(諏訪市)が高さ約25センチの隆起を確認した。神社では来月2日の拝観式で、湖上から作況などを占う。宮坂清宮司は「寒暖差が少なく大きな隆起ではないが、筋道を確認できた。拝観式までにはっきりとした御神渡りを期待したい」と話した。【池乗有衣】
毎日新聞 2008年1月30日 10時31分 (最終更新時間 1月30日 10時41分)
1月30日 | 諏訪湖:「御神渡り」2年ぶり確認 長野 |
1月26日 | 諏訪湖:全面結氷 2年ぶり、御神渡り期待 /長野 |