「国民の生活よりも道路利権が大事か」。揮発油税などの暫定税率を延長する「つなぎ法案」をめぐり、民主党などの野党議員らは30日、衆院の委員会を開かせないよう激しく抵抗した。
法案を審議する衆院財務金融委員会が開かれる委員室前。午前9時すぎ、「道路利権VS国民生活」と書いたプラカードを掲げた民主党若手議員の「ガソリン値下げ隊」約50人が詰め掛け、入り口前の通路をふさいだ。
委員会に先立つ理事会が始まると、値下げ隊の議員が「そんなに道路が欲しいのか」「(つなぎ法案の理屈は)永田町でしか通用しないぞ」と声を張り上げる。衛視が「通路を開けてください」と求めると、「開けられません」とやり返した。
値下げ隊の太田和美衆院議員は「審議はさせない。午後には参院議員も駆け付けて抵抗する」。柚木道義衆院議員は「本当はこんなことなどしたくないが、国民のためだ。与党のやり方は許されない」と語気を強めた。