大阪放送局

2008年1月30日 12時16分更新

終末期患者搬送で指針作成へ


回復の見込みのない終末期の患者の家族が消防に救急車を要請した際、救急隊員が通常行う延命措置をせずに病院への搬送だけを希望するケースがあることから、神戸市消防局は現場で対応する救急隊員がとまどわないよう指針をまとめることになりました。

神戸市消防局によりますと、在宅での医療を望む終末期の患者の家族から救急車を要請する通報を受けた際、延命措置はせずに病院への搬送だけを家族が希望するケースが、最近では月に平均して1回ほどあるということです。
このため現場での混乱を防ごうと、神戸市消防局は救急隊員の指針を作ることを決めました。
現場に駆けつけた隊員は原則として延命措置を行いながら病院まで搬送しますが、指針では主治医などと連絡が取れて、なおかつ、延命措置を拒否するという本人の明確な意思が確認できた場合にどう対応するか、医師や弁護士などで構成する協議会で、具体的に検討することにしています。
終末期の患者の延命措置をめぐっては厚生労働省と日本救急医学会が指針をまとめていますが、消防庁によりますと、こうした指針を消防が作るのはあまり例がないということで、神戸市消防局はことし春までに指針をまとめることにしています。