2008年01月30日 更新

サムソン今年限り引退、京都記念で始動し最終目標は欧州遠征

 昨年、史上4頭目の天皇賞・春→秋連覇を達成し、JRA特別賞に輝いたメイショウサムソン(栗・高橋成、牡5)が今年限りで競走生活を引退、来年から種牡馬入りすることが29日、松本好雄オーナーによって明らかにされた。繋養先は、北海道・安平町の社台スタリオンステーションになる。

 「以前から繁殖に上がる(種牡馬転身)時は、“社台で繋養”という話があった。細かいことは決まっていないが、将来のためにも、今年は大事な1年。いい競馬をしてもらいたい」と松本オーナー。“ポスト・サンデーサイレンス”争いが激化する中、オペラハウス産駒のサムソンは、サンデーサイレンス系の繁殖牝馬と交配できるのが強み。現在、2000メートルから3200メートルまでのGIを4勝していることからも、幅広い距離で活躍馬を送り出すことが期待できる。

 昨年は馬インフルエンザで仏GIの凱旋門賞挑戦を断念し、今年こそ欧州遠征を実現させるのがサムソン陣営のテーマ。28日に行われたJRA賞の表彰式でも、松本オーナーが「夢のような話になるが“キングジョージ”(英GI)から凱旋門賞というプランもある」と宣言している。

 なお、春は3月29日のドバイ国際競走を視野に入れ、京都記念(2月23日、京都、GII、芝2200メートル)から始動できるよう調整されている。