焼津市立総合病院(太田信隆病院長)の循環器科の常勤医4人全員と、島田市民病院(西村善彦病院長)の糖尿病代謝科の唯一の常勤医がそれぞれ3月末に退職するのに伴い、両病院は2月から医師を相互派遣する医療連携を開始する。志太榛原地域では藤枝市立総合病院でも医師不足が深刻化している。焼津、島田両病院は連携をきっかけに、同地域にある4病院の協力態勢を強化する方針で検討を進めている。 具体的には、焼津から島田に内分泌系の専門医を、島田から焼津に循環器科の専門医をそれぞれ週に1度、外来や入院患者診察の支援のために派遣する。 焼津、島田の両病院は後任探しに奔走したが、常勤医確保の見通しは立っていない。引き続き医師確保に努めるが、医療の継続のために医師を相互派遣する道を選んだ。 焼津は麻酔科の常勤医が不在、藤枝は内分泌代謝科が休診中の上、産婦人科の常勤医3人が6月までに退職予定で、休診となる恐れもある。 焼津市立総合病院の飛田規副院長は「当面は同じ地域内で助け合っていかなければならない」、島田市民病院の近藤真言副院長も「焼津と島田の医療連携は(榛原、藤枝も含めた)4病院連携への第一歩」と話し、志太榛原地区4病院による医療ネットワークの構築を急ぐ考えを示した。 |