この取り組みは、日本製薬工業協会に加盟する大手の製薬会社１３社が、東京都と協力して２月から始めるものです。具体的には、担当者が営業のために東京都内の病院や薬局、大学などを回る際、車を使わずにバスや電車で移動する日を設けたり、複数の担当者が１台の車に相乗りしたりして、車の使用を減らすとしています。取り組みに参加する製薬会社の営業用の車は、都内でおよそ２３００台に上るということです。同じ業種の大手の会社がまとまって営業用の車の使用を減らす取り組みを始めるのは、全国でも初めてだということで、協力を要請した東京都では、こうした取り組みをほかの業種にも広げていきたいとしています。田辺三菱製薬で環境対策を進めている田中賢二主幹は「製薬会社は人の健康にかかわる仕事なので、環境問題にも関心を持っていろいろな対策に取り組みたい」と話しています。