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半世紀以上前の落書きを消去へ 京都の銀閣寺

2008.1.29 21:39
 国宝・銀閣、1階の障子上の壁に落書きが残る=京都市左京区 国宝・銀閣、1階の障子上の壁に落書きが残る=京都市左京区

 京都市左京区の銀閣寺境内にある国宝・銀閣(観音殿)で来月にも補修工事が始まり、半世紀以上にわたり壁に残っていた落書きが消されることになった。

 落書きされた部分は薄い影のように黒ずみ、外観を損ねてきただけに、銀閣寺の担当者は「二度と国宝を傷つけないで」と話している。

 寺によると、落書きが見られるのは西側と南側の壁。高さ2〜3メートルの部分に「参観記念」などとして氏名や年月日が鉛筆らしきものでびっしりと書き込まれ、中には英文も。日付は昭和20年代前半が多いという。

 銀閣は現在、周囲に柵(さく)や防犯センサーが設置され近寄れないが、国宝指定(26年)の前は内部まで自由に拝観できた時期があり、いたずらされたらしい。

 手が届きにくい高さなのになぜ書くことができたのか不明だが、当時は参拝者も少なく、寺は肩ぐるまなどをして書いたのではないかとみている。

 銀閣は、1489(延徳元)年に足利義政が造営したこけらぶき二層の楼閣。今回の工事でしっくいの白壁の塗り直しや、屋根のふき替えなどが行われる。

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 国宝・銀閣、1階の障子上の壁に落書きが残る=京都市左京区
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