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「脱北者助ける」と4800万円詐欺

容疑者も脱北者、英国に逃亡

 京畿道華城市在住の脱北者夫婦が中国にいる不遇な脱北者を助けたいと隣人から4億3000万ウォン(約4840万円)の資金を借り集めた後、海外に行方をくらまし、警察が詐欺の疑いで捜査に乗り出した。

 華城署によると、2005年に北朝鮮を脱出し、華城市餅店洞に住んでいた夫(51)と妻(37)の二人は、昨年3月から9月にかけ隣人3人からそれぞれ6000万-2億8000ウォン(約680-3160万円)を借りた後、同年11月に娘(11)とともに英国へ逃亡した。

 夫婦は隣人らに「中国にいる脱北者が北朝鮮に送還されれば死ぬかもしれないので助けてほしい」「彼らが韓国に来れば定着支援金を受け取って返す」などと持ち掛け、借金していた。

 夫婦は食堂で働きながら隣人と親しくなり、普段はまじめな様子だったという。その上、借金も一部を返済しており、隣人らも督促していなかったという。

 警察は詐欺の疑いで夫婦の逮捕状を取り、法務部に夫婦が再入国した場合には通報するよう要請した。捜査関係者は「夫婦は隣人を信頼させた上で計画的に犯行に及んだとみられる。余罪がないか確認中だ」と話している。

キム・ジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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