秋田県男鹿市の男鹿温泉郷で昨年の大みそかに、なまはげに扮(ふん)した男性が、酒に酔って旅館の大浴場に乱入し、女性客の体を触った問題で、同市は29日、地域の代表者らを集め、なまはげ行事のあり方について協議し、「もう一度原点に返る」ことで一致した。
協議では冒頭、問題を起こした男性の謝罪文が紹介された。参加者からは「民俗行事の観光化に問題がある」「人手不足できちんと伝承されていない」などの意見が出た。
温泉郷を抱える地区の代表者からは「(暴れ方などの)マニュアルを作るべきだ」との声も上がったが、必要ないとする意見が大勢を占め、「原点回帰」でまとまった。
協議終了後、男鹿温泉郷協同組合の上野藤彦事務局長(44)は「今後もなまはげ行事は継続していきたい」と話したが、飲酒の規制については、「お神酒は付き物だから…」と言葉を濁した。
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