豊後大野市の2病院統廃合協議問題で同市議会は28日、3回目の全員協議会を開き、市側が対応策として示していた「公立病院のあり方検討委員会」の設置を県に提案するという方針に同意。同市はこれを受け29日に広瀬勝貞知事に委員会設置を提案する。
全協では検討委について「県側の主張にのみ込まれる」「市だけで考えてもどうにもならない」と賛否両論だったが「これ以上方針決定を先延ばしできない」として非公式の協議で採決。統合反対を前提として検討委の設置に賛成多数で同意した。また市側に対し「市独自の検討委」設置も併せて要望した。
芦刈幸雄同市長は「統合ありきではなく、検討委の中で総合的に医師確保などを考えていきたい。県が統合を持ち出してきたときは『受け入れられない』と強調する」と話している。【大島祥平】
毎日新聞 2008年1月29日