広島放送局

2008年1月29日 12時39分更新

患者が院長どう喝 強要で逮捕


病院に不当な要求をする患者が社会問題となる中、広島県安芸高田市の病院に通う57歳の患者が、「職員の対応が悪い」などと数か月間にわたって院長をどう喝し続け不当に人事を替えさせたとして、29日、強要の疑いで逮捕されました。

逮捕されたのは広島県安芸高田市吉田町に住む無職、木原国明容疑者(57)です。
警察の調べによりますと木原容疑者は自宅の近くにある病院に通って人工透析を受けていますが、去年8月までの数か月間にわたって、院長に対し「人工透析センターの責任者の対応が悪い」「すぐに異動させろ」などと繰り返しどう喝し続け、この責任者の人事を不当に替えさせた強要の疑いが持たれています。
また木原容疑者は別の看護師の女性にも人工透析のたびに「いつも同じベッドを使わせろ」などと、大声で不当な要求を繰り返していたということです。
木原容疑者は調べに対し「苦情を言ったことはあるがどう喝した事実はない」と話し、容疑を否認しているということです。
医療機関では、不当な要求をしたり暴力をふるったりする患者は各地で問題となり、病院が内部に相談窓口を設けたり、防犯カメラを増やしたりする動きが広がっています。