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2008年01月27日

地球温暖化、再び。
[ カテゴリ未分類 ]    

グロさんがBBSで地球温暖化に触れていたので、再び。
関心のない人は、スルーしてください。

>福田総理のアレもあって、朝生で地球温暖化をテーマに討論があった。
>温暖化懐疑派も出演していたけれども、温暖化肯定派の科学者はイケメンで
>否定派はキモオタ風なので理屈以前に否定派はテレビ的に瞬殺されていた。

テレビとしては、当然そういうシチュエーションを演出するでしょう。
地球温暖化反対派に対して、「宇宙人を信じる人」くらいのイメージを
抱かせるつもりでいるんでしょう。テレビがよくやる手です。

>でも、否定派の理屈はあんまり説得力はなかったな。

番組を見ていないので正確にはコメントできませんが、
反対派がまとまった時間をもらって論理的に説明していかない限り、
説得力のあるコメントはできないと思います。

なぜなら、地球温暖化が常識となっているからです。
常識に異を唱えるのですから、各論をちまちまやっても、
なかなか理解されないでしょう。

テレビに出た反対派が京都議定書のCO2排出権問題に言及したそうですが、
もろんそれも正しいです。
京都議定書は、各国の思惑が複雑にからんだ、政治経済政策の妥協案です。
「地球を守ろう」などという美しい大義名分と、
実際の議定書に中身は乖離しています。
あたしは職業柄その中身に詳しいですけど、
あたしら同業者は皆、「あんな議定書、ぷーだね」と言っています。

そもそも何度も言うように、経済活動自体を縮小しない限り、
人為的CO2排出量は減りません。これは科学的事実です。
(ま、正確には原子力を多用する経済活動ならCO2は減りますが)

ですから、CO2排出量を削減するということは、
各国の国民生活に直接打撃を与える。
だからあの妥協議定書ができた。

例えばアメリカは、会議には参加したけど、
批准しなかった。参加しただけ偉いという逃げ。
国際条約は、国際会議で決まっても、
各国持ち帰ってそこの国会で承認しなければ批准にならない。
アメリカは、それを使って議定書を守らなくて良くなった。
これが第一の逃げの手段。

第二の逃げはEUのとった手法。
1つの国でできないなら、何カ国かがグループを作って
そのグループで排出量を削減するという項目が議定書にある。
これを使いEUは、逃げた。
イギリス、ドイツが、議定書締結時に、すでに削減目標を達成していたからです。
その他のEUの国の目標を吸収してもあまりある削減率だったので、
EU全体がその恩恵にあずかったというわけ。

EUは、何もしないで目標達成!
目標達成したもんだから、他の議定書批准国に強く言える。
国際社会でイニシアチブを握れるってわけ。

で、なぜ英・独がすでに目標達成していたかといえば、
まさしく「経済の低迷」ゆえです。(わらい)
彼らは、経済の低迷を逆手にとって、
国際社会でイニシアチブを握るという新手を編み出したんです。

第三の逃げは、テレビで言っていったという排出権取引。
いろんな取引のパターンが書かれていて、
「さあ、どれか選んでね」という感じ。

一番すごい取引方法が、「ベースライン&クレジット」っていう方法。
これは、開発途上国つまりCO2削減枠がない国で、
CO2を削減しなければならない国が事業を行なって、
そこで削減されたら自分の国の削減になるというもの。

例えば、CO2をばんばん排出している中国で
すでに省エネ技術が優秀な日本企業が経済活動すれば、
中国のCO2排出量が減る。
その減った量を「日本国内で削減した」とみなす
ってわけ。

もし国内で削減するなら、我々の生活を質素にするしかない。
日本でそれをやることは、政治的にも国民感情的にも不可能ですから、
当然この第三の選択をせざるをえないです。
すると、企業は開発途上国に出ていかざるを得なくなり、
日本の国力が落ち、経済は低迷するというわけです。

だから、本気で京都議定書の内容を守ろうとしたら、
日本人はどっちに転んでも質素な生活を選択せざるを得ない。

例えば、自分の家庭から家電製品を全部撤去できますか?
テレビとかはパソコンとか洗濯機とか冷蔵庫とか、
そういうものは公民館に1台ずつ置いて共同使用する。
自家用車は廃止。公共交通機関や自転車だけを交通手段とする。
こんなくらいでもCO2はかなり減るでしょう。

CO2削減を声高に叫ぶ人々は、その覚悟があるのか?
ないでしょう。

すると、当然第四の選択、これがテレビで言っていたという
原発推進につながるわけです。
原子力発電では、ほとんどCO2が出ないからね。

こういう政治的経済的思惑の中で決められたのが、
京都議定書なのです。


以上が京都議定書関連の問題点ですけど、
地球温暖化論の問題点はこれだけではない。
議定書の問題はその一部です。
一部を言っただけでは、全体がなかなか伝わらない。
テレビは全体構造を言わせないで、
一部で区切って話させるから、常識には勝てない。

なので、あたしが地球温暖化問題の全体像を書いてあげます。
関心のある人は考えてみてください。

1、地球の平均気温は上がりつつあるのか?
2、人間の活動で排出される二酸化炭素が地球温暖化を引き起こすのか?
3、地球温暖化が起きたら異常気象や海面上昇などの悪影響があるのか?

これらをすべて「科学的に」証明できてはじめて、
対策を講じるべきなのです。
それをしないで温暖化対策だけ先行するのは、
「近い将来、宇宙人が侵略にくるから軍事費を増強して兵器を開発しよう」
というのと同じレベルです。

憶測で動いて国民生活に打撃を与えるのは、けしからん話。
そんな政治はやるべきではない。




(追記)

幽霊食口さんが、「あたしは食口さんに対して影響力があるので、
あたしの言うことを無批判に信じてしまう危険性がある」
という主旨の主張をご自身の掲示板でされています。

確かに、それは危険なのでやめてください。
あたしはあたしの立場で主張しているに過ぎません。
あたしの主張が正しいかどうかも分かりません。

だから3つの疑うべきポイントを掲げたのです。

1、地球の平均気温は上がりつつあるのか?
2、人間の活動で排出される二酸化炭素が地球温暖化を引き起こすのか?
3、地球温暖化が起きたら異常気象や海面上昇などの悪影響があるのか?

皆さん自身で、上記のポイントを納得ゆくまで調べてください。
無批判に地球温暖化仮説を信じないでください。
同時に、無批判にあたしの主張も信じないでください。

ゴアは、「地球温暖化問題は、科学的事実よりもモラルの問題だ」と言っています。
幽霊食口さんも似たような主張だと思うのです。
「それが科学的に明確に証明されなくても、
悲惨な出来事が起こる可能性があるものに
何の対策を打たぬのはモラルに反する」という主張。

こういう主張は、科学者ではない者たちが用いる論理であり、
倫理的な説得力はあります。

あたしは科学者だから、そういう立場はとらない。
その仮説が反証可能性を持って、あらゆる反証テストをパスしない限り、
その仮説は科学的ではありません。

科学的だという資格を得ない仮説をもとに、
政治経済を動かすことは危険だと思っています。
歴史は、その危険な事例をたくさん綴っています。



Last updated  2008年01月27日 18時21分45秒
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