大阪放送局

2008年1月29日 15時16分更新

阪南市立病院が入院休止へ

180余りのベッド数を抱えて地域医療の中核的な役割を担ってきた大阪の阪南市立病院は3月末に常勤の医師がまとまって退職し、極端な人手不足に陥る見通しとなりました。
これを受けて阪南市では4月からの入院の受け入れをとりやめることを決めた上で、病院の廃止も視野に対応を検討するとしています。阪南市立病院は10の診療科を持つ総合病院で、185のベッド数を抱えて地域医療の中核的な役割を担っていますが、和歌山県立医科大学から派遣されている常勤の11人の医師のうち7人が3月末で退職して、極端な人手不足に陥る見通しとなりました。
このため病院側では少なくとも入院患者の受け入れを続けていくことは不可能になったとして、4月以降の入院患者の受け入れを取りやめることを決めるとともに、現在、入院している約30人の患者もほかの病院に移すことなどを決めました。
その上で阪南市では、今後、外来だけで病院の経営が成り立つかなども見極めたいとしており、病院の廃止も視野に、来月までに対応を検討する方針です。