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38歳の弁護士兼タレントが大阪府知事に当選

 7人の子どもの父で、弁護士兼タレントの橋下徹氏(38)が、27日に行われた大阪府知事選で、テレビ出演で高まった知名度を背景に当選を果たした。30代の知事誕生は、1951年の佐賀県知事選以来57年ぶりのことだ。現役の知事では最年少となり、また歴代の知事でも3番目に若い。

 橋下氏は無所属で出馬したが、連立与党である自民党と公明党の支持を受けた、事実上の「与党候補」だった。なお、昨年10月には、元アナウンサーの平松邦夫氏が大阪市長に当選し、また昨年1月には元コメディアンの東国原英夫氏が宮崎県知事に当選している。

 早稲田大政経学部を卒業後、弁護士になった橋下氏は、朝のワイドショーや対談番組、トークショーなどの常連となり、時事評論、法律相談、政治的発言などで人気を集め、年収も3億円に達した。「中国での日本人観光客による集団買春は、中国に対するODA(政府開発援助)と同じだ(中国に対する金銭的な援助になっている、という意味)」「日本にとって不幸なことは、自ら戦争を起こすことができないということだ」といった過激な発言でたびたび物議を醸しているが、一方で「歴史的な経緯がある特別永住外国人の参政権は当然認めるべきだ」とし、在日韓国人への参政権付与に賛成する意向を示している。

少子化に悩む日本では珍しく、30代で3男4女をもうけた。2006年6月の「父の日」には、「ベストファーザー(イエローリボン)賞」を受賞してもいる。

 だが、行政経験がまったくない橋下氏が、5兆円にも上る天文学的な負債を抱え、破産の危機にひんしている大阪府を立て直すことができるかどうかについては、日本のメディアは懐疑的な見方を示している。

東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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