福岡放送局

2008年1月29日 8時36分更新

救急受け入れ情報利用されず

救急患者の受け入れが可能な病院を探し出す福岡県のシステムが、県内の消防であまり利用されていないことが総務省消防庁の調査で分かりました。

福岡県の「救急医療情報システム」は、インターネットのホームページに医療機関側が空きベッドの数などを入力し消防が救急患者の受け入れ先を探せるようになっています。
福岡県では平成18年度現在で149の医療機関が参加していますが、県内の26の消防本部のうち3分の2にあたる17の消防本部が、このシステムをほとんど利用していないか、全く利用していないことが総務省消防庁の調査でわかりました。
また、情報を更新する頻度を福岡県が調べたところ、▼災害時の拠点病院で1日平均で1.8回、▼救急病院や急患を受け入れる診療所で1日平均で1.1回にとどまっていたということです。
福岡県は救急患者の迅速な受け入れや地震などの災害時に備えて、医療機関に情報を頻繁に更新するよう呼びかけています。