与党は28日、救急車が急患を運ぶ病院の空きベッド状況を把握する「救急医療情報システム」の整備を進めるための議員立法を、今国会に提出する検討に入った。地方自治体にシステム整備に必要な費用を助成し、病院の専門スタッフ拡充を図る内容が柱。救急搬送の「たらい回し」が相次いだことを踏まえて公明党が法案骨子を作成。近く自民党との調整に入る。
同システムは消防機関が搬送患者の受け入れ先を見つけやすくするため、病院側が空きベッドや診療科目などの情報を提供する仕組み。43都道府県が導入しているが、病院側の人手不足で情報更新が遅れるなど使い勝手の悪さが指摘されている。(07:03)