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01/28-12:53--奇祭の無事祈る　西大寺観音院で「会陽事始め」　道具磨きと法会厳かに

　日本三大奇祭の一つ「西大寺会陽」の幕開けを告げる「会陽事始め」が２８日、岡山市西大寺中３丁目の西大寺観音院であり、宝木（しんぎ）を削る道具磨きと法会が厳かに行われ、会陽の無事を祈った。 　代々、同院棟梁を務める岡嶋栄治郎さん（８９）と正明さん（６３）親子が古式ゆかしく白装束をまとって登場。客殿に並べられたかんなやのこぎり、小刀をはじめ、宝木削りに使われる道具十数点をギリギリと金属音を立てながら丁寧に磨き上げた。 　続く法会では、坪井全広住職や歴代の祝い主、会陽奉賛会員らが本堂に集まり、宝木を前に会陽の安全と成功を祈願した。 　西大寺会陽は約５００年の歴史を持ち、日本最大規模の裸祭りとして現在まで続いている。 　今年は３０日深夜に「宝木取り」、３１日に「宝木削り」が行われた後、２月３日から平和や五穀豊穣（ほうじょう）を祈る修正会（しゅしょうえ）が始まり、結願の１６日深夜に、２本の宝木が裸たちの上に投下される。

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