アハハハハ! 続けて”人間的でない”ジャンルでいえば、ジョシュさんは『バオー来訪者』をプッシュされているんですよね?
「うん、あの作品はおもしろいよ! アラキ(荒木飛呂彦)先生の作品だともちろん『ジョジョの奇妙な冒険』も好きなんだけど」
なのに、なぜ『ジョジョ』ではなく、より人間的ではない『バオー』を?
「『バオー』は『北斗の拳』と出会った後くらいに読み始めたんだけど、この作品はスゴく伝統的なアメリカン“マンガ”という気がしたんだよね。キャラクターがスゴくワイルドで、クレイジーで、動物的だろ。モンスターのように体が変形して、ものスゴいパワーを手に入れるところなんてもうそのものというかさ」
ああ、たしかに『スパイダーマン』や『X-MEN』のような王道のアメコミヒーローを感じさせるところはありますね。
「『バオー』のほうが、『マーベル』や『DCコミック』のキャラクターより、キャラクターとしての頑固たる魅力を感じるんだよ。もちろん、アメリカのコミックスも好きで読んでたんだけどね。『X-MEN』とか『パニッシャー』とかさ。だけれど、日本のマンガを読みはじめたら、アメリカのマンガはあんまり読まなくなっちゃった。(呟くように)『キン肉マン』、『はじめの一歩』、『高校鉄拳伝タフ』・・・・・・」
『キン肉マン』なんてあり得ないことだらけじゃ?(苦笑)
「たしかに(笑)。『キン肉マン』はプロレスの世界にある現実的な演出の他に、おならで空を飛ぶみたいなファンタジーも入ってるよね」
いやいや、そこもたしかにそうですけど。
「(無視して)ボクシングのパンチだったらストレートやフック、アッパーみたいな普通のパンチ名しかないよね。でも、『はじめの一歩』の幕之内一歩だと、同じパンチでも、かっこいい名前がついてるでしょ。たとえば、あれなんだっけ? イチロウ・ミヤタ(宮田一郎/主人公・一歩の最大のライバル)とのスパーで繰り出したひざのクッションを活かして真っすぐ打ち抜くノーモーションのアッパーは・・・・・・」
まさかそれ『ジョフレのアッパー』のことですか? レアすぎる・・・・・・(苦笑)
「そうそう! 昔のボクサーのフィニッシュパンチなんだけど、そんなのを技の名前にしてるところがニクいと思うんだよね。『デンプシーロール』や『ガゼルパンチ』なんかもソークールだよ」
『はじめの一歩』なんかは全試合、たとえ泥試合でも、アナウンサーと解説がエキセントリックに試合をおもしろく魅せてくれますよね。
「日常的なボクシングを読まされてもおもしろくないからね。ボクたちファイターがいつもいつも経験しているようなことを超リアルに読んでもしょうがないだろ。アニメやマンガは誠実な現実を大切にしていれば、少しくらい現実からかけ離れていてもオッケーさ。 『キン肉マン』だって、『バオー来訪者』だってそう、『ドラゴンボール』はダメだけど」
『ドラゴンボール』はやはりダメ(笑)
「(無視して)格闘マンガだったら、『グラップラー刃牙』も好きだね
真の地上最強を決めるべく、東京ドーム地下6階にあるという秘密の闘技場でトーナメントが開催されるという設定は幻想を掻き立ててくれますよね!
「最高だよ! あの最大トーナメントにはチャンスがあればボクも是非出場したいね! バキに勝ってボクが世界一だということを証明するよ。そうそう、ボクは作者のケイスケ・イタガキ(板垣恵介)先生にも会ったことがあるんだよ。 『キン肉マン』のユデタマゴ(ゆでたまご)先生もスゴくいい人だった。 あと、作者の友達というと、『銃夢』を描いた・・・・・・、ああ、名前が。ええっと、うーん、あれ? 思い出せない。なぜかわからないけど、頭の中がアキラ・トリヤマ(鳥山明)でいっぱいだ!誰かどうにかしてくれ(混乱)」
アハハハハ! ちなみに、全身サイボーグ少女が様々な強敵と死闘を繰り広げる大人気SFマンガ『銃夢』の作者は、木城ゆきとさんです。
「そう、キシロさん! 最初はメールのやり取りだけだったんだけど、実際に話すことができて本当に感激したね。この『銃夢』という作品はガリィという魅力的な女性が主人公なんだけど、ボクはね、公私ともに強い女の子が大好きなんだよ」
公私ともに(笑)
「さっきの『ガンスミスキャッツ』なんかも、賞金稼ぎなんてしているパワフルな女の子がストーリーを引っ張ってる。『北斗の拳』にだってユリアやマミアがいるわけであって、ボクは厳しい現実の中でも希望を捨てない美しくて強い女の子に魅力を感じてしまうんだよね、公私ともに」
その“公私ともに”って部分について突っ込んでいいですか?
「ノーコメント! (笑)でも、なんでキシロ先生の名前が出てこなかったんだろう?」
神龍の呪いじゃないですかね(笑)。ジョシュさんは、作者ご本人にも興味をお持ちなんですか?
「当たり前な話で恐縮なんだけど、こんなに面白いアニメやマンガを作っているのはやはり彼らだからね。ボクは、アニメやマンガが好きだから、作っている人を心の底からリスペクトしているんだ。だからこそ、彼らと会えたり話ができるのは嬉しいことだし、全身全霊で応援したい。これから先も彼らの作品を読み続けるつもりだよ。
ケンシロウやガッツなどなど、ジョシュさんは実在の人物なんかより、アニメやマンガの登場人物に憧れを持つことのほうが多いんですか?
「現実の人間と比べて多いかどうかはわからないけれど、憧れは普通に持つよ」
最近、キャラクターに限らず、そうやって夢が持てる作品が少なくなってきたなぁと思うんですが、そのへんはどう思われますか?
「うーん、そう言われてみれば数は少なくなってきているかなぁと感じることあるね。あまりに突飛な現実感を描写しようとし過ぎて、希望が描かれた場面やストーリーが出てくることが少ない作品は最近多いかもね。ボクが最も感動する夢の描写は、作品の中で、登場人物が強くなりたいとか、勝ちたいとか、挑戦していきたいという姿が描かれるものなんだよ」
何かを乗り越えようとする人の姿に共感を持つ?
「『実社会の中で生きていく上でのチャレンジ精神とは何か!?』 っていうのがボクのテーマだよ。日本のアニメやマンガでは、うまくいかない人間関係の中で葛藤するというシーンがよく描かれるし、また、自分が何かを選択したことによって、余計に問題が複雑になってしまうというシーンなんかも多く出てくるよね。それって、何かに挑戦しようとした結果で生まれるものなわけであって、1話完結型のストーリーでは絶対に表現しきれない日常の描写なわけなんだ。だから共感というより、自身とのリンクだと思う。自分とリンクできる世界があるなんて素晴らしいと思うよ。まぁ、中にはリンクし過ぎてて、読んでるだけで主人公を殴りたくなってくる作品もあるけど」
なんですかそれは?
「『GANTZ(ガンツ)!』(即答)」
謎の黒い球体『ガンツ』を中心に、現実と非現実、生と死が不気味なまでに交差しまくりな大ヒット作品ですね。
「あのマンガの主人公のケイ・クロノ(玄野計)はとにかく男じゃない! 見ているだけで殴りたくなってくるんだ!(怒)」
玄野がなぜジョシュさんに殴られるのかは各自調査というところで(笑)。 ところで、日本のオタク文化というと、アニメ、マンガに次いでゲームが続くのが相場なのですが、ゲームのほうは?
「ゲームは好きに決まってるじゃないか(サムアップして)。今、丁度『ファイナルファンタジータクティクス』をPSPでやっているんだけど、 なかなか抜け出しにくい場面に出くわしているところだよ」
『ファイナルファンタジータクティクス』とは意外ですね!
「なんだか従来のFFよりも血生臭くて好きなんだよね。でも、実は最近あまりゲームをする時間がなくて、今はどこかに向かう移動時間にちょっとプレイするくらいなんだよ、こうやって日本に来るような長旅の時しかシュミレーションやRPGはやらないというか、やれないんだよね」
お忙しいですからね。では、普段はどういった?
「格闘ゲームとは違ったものがやりたいんだけど、つまるところそこになっちゃうね。今、欲しいのはさっきの『北斗の拳 〜審判の双蒼星 拳豪列伝〜』。好きなのはそうだな、『NEOGEO(ネオジオ)』の『ザ・キング・オブ・ファイターズ』だね!」
ザ・キング・オブ・ファイターズはわかりますけど、プラットホームが「スゴいゲームを持って帰ろう!」をスローガンに、ほんの一瞬だけ瞬間最大風速をマニアックに叩き出したSNK発進の伝説マシン『NEOGEO』ってところがさすがはジョシュさんですね!
「ボクはアーケードが大好きだからね! けれど、さっきもいったけど、PSPもできないくらいだから今はアーケードに行く時間もないんだよ(溜息)。もともと、ゲームをプレイするよりも、アニメを観たり、マンガを読んだりするほうが自分にとっては楽だってこともあるんだけど、ゲームはもっとやりたいと常日頃から思ってるよ」
『NEOGEO』にはさすがに驚かされましたよ。ちなみにはじめてビデオゲームをプレイされたのは、やはりアメリカということで『ATARI』ですか?
「『ATARI2600』だね。 ガチャッとロムデータを差し込むヤツだよ。パパが買ってくれてさ、その当時はけっこう高かったんじゃないかなぁ。家庭用のビデオゲーム自体がそんなに発売されていなかったからね」
さすがですね。日本のハードはどうですか?
「最初に触ったのは、やっぱり『NINTENDO(ファミリーコンピュータ)』だったね。ただ、その頃はアニメやマンガ同様に、それが日本のゲームだってことは知らなかったんだ」
ゲームでも事情は変わらずなんですね。
「これが日本のゲームだって本格的に認識するようになったのは、『プレイステーション』が登場してから。みんなもそうだったんじゃないかな?『NINTENDO』の頃は、アメリカにもたくさん販売メーカーがあって、日本のアニメに似せたようなゲームがよく発売されていたから。スタイルがアニメっぽいというか」
区別がつかなかったわけですね。
「『NINTENDO』のあとにも、『セガマークIII』とか『メガドライブ』を買ったけど、そのときも日本のものだということは意識しなかった。もちろん、それぞれのマシンで『北斗の拳』はプレイしたよ!」
どれもこれも『北斗の拳』というタイトルが付いてなければ、スタイルは『スパルタンX』と同じなものばかりでしたけどね(苦笑)
「それはキミが『北斗の拳』を邪な目で見ている証拠だと思うけど」
す、すいません。いっそのことご自分がゲームのキャラクターとして登場されるのはどうですか?
「ボクがケンシロウの代わりにかい?」
いや、『北斗の拳』に限らず、格闘ゲームとかで。
「もしそんなチャンスがあるならグレイトだね! でもなぁ、うーん・・・・・・」
どうかしましたか?
「もし、ボクがゲームのキャラクターになるんだったら、たくさん生き返るのがいいな」
アハハハハ! さっき『ドラゴンボール』がいかにキラいかという話で「死んだ人間が生き返るなんてあり得ない」って豪語してたじゃないですか(笑)
「それはマンガやアニメの世界であって、自分が死ぬのはイヤだよ(笑)」
ですよね(笑)さて、今後ジョシュさんがアニメやマンガやゲームといったエンターテインメントとどう付き合っていかれるのかをあらためてお聞きしたいのですが?
「常に応援し続けていくつもりさ! それしかないね。ボクは読み続けるし、観続けるし、遊び続ける。もちろん、この先も新しい作品を発見していきたい。そして、それらをこのインタビューのようにどんどん人にも紹介していきたいんだ」
蒼い目の日本サブカル文化の伝道師?
「そうなれるのならこんなに嬉しいことはないよ。あとさ、自分自身が好きなものを他の人にも勧めたいっていう気持ちの他に、アニメやマンガといったものは大切なカルチャーなんだって部分についても声を大きくしていきたいね。よくさ、こういうものって『無駄なもの』とか、『勉強の邪魔になるもの』とか、いつ何時も何かのひとつ下といったレベルで見られてしまう風潮があったりするでしょ?」
「マンガばっかり読んでないで勉強しろ!」って台詞は世界共通です(苦笑)
「日本だけじゃなくて、世界の親もよく考えて欲しいんだけど、マンガは読むものなわけだから、単語も覚えられるし、読書力もつく。もちろん、想像力も考える能力も育つ。マンガでも小説でもいいんだけど、読む人と読まない人の間にはすごいギャップがあると思うんだ」
それはもうホントに心から感じますね。
「だからボクは可能なかぎり何でも読むように、観るように、触れるようにしてるんだよね。マンガやアニメやゲームはただの子どもの娯楽じゃなくて、人が生きていく上で価値を持つものを勉強できるメディアなんだと多くの人間に広めていきたい。これはもう早くやらないとって常日頃から思ってるボクの人生における最大のジョブだね」
なぜ急ぐんですか?
「だってね、格闘技なんてものをやっていると頭をボコボコに殴られるわけだし、すぐにバカになる恐れがあるからさ(笑)」
早急な伝道師への転向を期待しております(笑)。でも 、アニメ然り、ゲーム然り、日本って何かと少年非行や犯罪と結び付けられちゃったりするんですよ。
「それはアメリカでも同じだよ。けれど、そんなことはまったく考えられないことだと思うし、原因ではないよ。やっぱり親の姿勢ってものが大事だと思う。親の背中を見て子どもは育つわけだから、ちゃんとした背中を見せていれば子どものベースはいい子になるに決まっているわけで、何を読んでも簡単には影響されないよ」
たとえば『北斗の拳』であれば、ケンシロウや劇中の核を担うストーリーをしっかりと理解したら、簡単に暴力に訴え出るというようなことにはならないはずですよね?
「まさにその通り! 『北斗の拳』が単なるバイオレンスコミックだというのはものすごい誤解だよ。『北斗の拳』では、『すぐに諦めない』とか、『人間は何のために闘うのか』とか、『一番大切な物』を理解し得ることの重大さとか、たくさん学べることがある。 だからこの先、教育上の問題とか何とかのためにアニメやマンガが変わる必要は絶対にないと思う。今までのように、いい絵が描ける人、いいストーリーが考えられる人がいればいいんだよ」
200%同感です。
「お! それはアンジョウ(安生洋二)さんの台詞だね。次はプロレスの話をしようか?」
おぉ! 是非UWF論なんかもお願いしたいのですが、マネージャーさんが時計ばかりみているのでまたの機会に(笑)。では最後に、アニメやマンガを愛してやまないジョシュさんが選ぶベスト3なんかを聞いてもいいですか?
「ベスト3かい? もちろんオーケーさ。 ナンバー1はもちろん『北斗の拳』! これは生涯変わらないね。で、ナンバー2はというと・・・・・・、ちょっと考える時間をくれないかな」
どうぞどうぞ!
「(約3分間の沈黙)やっぱりそうだね、『カウボーイビバップ』かな? キャラクターがすごい魅力的でとても美しいアニメなんだ。賞金稼ぎが宇宙を舞台に賞金首を探して旅を続けるというストーリーってだけで十二分に最高なんだけど、そこに現代風の斬新なセンスが加えられていて、観る者を飽きさせないんだよ。超クールな『ルパン三世』ってところかな。毎回ストーリーが違うのもおもしろいし、構成がホントよくできるんだよね。菅野ようこのサウンドトラックもクールさ」
サウンドはホントに秀逸ですよね!ストーリーに応じて曲調や音楽ジャンルが毎回変化する芸の細かさは採算取れてるのかと観ているこっちが心配になるほどの完成度です。
「その通りだよ! (通訳さんに)キミさ、『カウボーイビバップ』ぐらいは知ってるだろ?」
いえ、まったく存じ上げておりません。
「そ、そっか・・・・・・」
えぇ〜さて、ではナンバー3は?
「『ジャイアントロボ』! かなぁ、 あぁダメだ、難し過ぎる。 いろいろありすぎて決められないよ!(叫)」
そんなに追い込まなくても大丈夫ですよ(笑)ちなみに『ジャイアントロボ』ってOVAじゃなくて、地球制服を企むギロチン帝王率いるビックファイア団が大暴れな特撮のほうですか?
「あぁ、そうだよ。たまたま観ててさ、音楽がとにかく素晴らしいと思ったし、キャラクターも本当によく描けているのに、このインタビューで語られないから不思議に思ってたんだよ」
さすがに昭和40年代の特撮モノですからね。っていうかどうやってたまたま観るんですか?(苦笑)
「(無視して)ナンバー2とナンバー3についてはそうだなぁ・・・・・・。あとは、そうだね、『ボトムズ』は絶対に外せないかなぁ(ブツブツ)」
「ガンダム」から始まったリアルロボットアニメ路線の頂点とされている『装甲騎兵ボトムズ』ですね!ボクも大好きです。
「そうか、キミも好きなんだ! じゃあ『ボトムズ』の略なんかも知ってる? 」
い、いえ、知りません(汗)
「え!? 知らないの? 『ボトムズ』はVOTOMSってスペルで『Vertical One-man Tank for Offence & Maneuver』って意味なんだよ」
へ!?
訳すと「攻撃と機動のための直立一人乗り戦車」という意味で、多分”S”は複数形ですね(淡々と)
通訳さん、なんだかこの世界に慣れてきてません?(笑)。っていうか、スコープドックって戦車だったんですね。
「正しくは『直立一人乗り戦車』だね。いやもうあの作品はもう『マジサイコウ!!』だよ。 ボクはミリタリー系のロボットアニメが大好きなんだけど、ザクやダグラム(『太陽の牙ダグラム』)なんかよりも『ボトムズ』のスコープドッグは完全に別格だよ」
主軸のロボット(劇中ではAT『アーマード・トルーパー』)が完全に使い捨ての量産兵器になっちゃいましたからね。
「それこそリアルファイトそのものじゃないか! でさ、特にメインキャラクターのキリコ・キュービィが人間臭くていいんだよ。 彼は自分が悪いヤツだとわかっていて、なおかつどうして自分がそういう人間なのかを理解しようとしている。別に悪いヤツといっても何をしたわけじゃないんだけど、ただ単に自分の闇を理解しようとするんだ。そのあたりの描写や演出がとても素晴らしい」
たしかにキリコはアニメ史上もっともクールな主人公といっても過言じゃないですね。
「キリコに限らず、アニメやマンガのキャラクターは本当におもしろい人間ばかりなんだよ。総合的に何がおもしろいのかはうまく言えないんだけど、なぜだか心が魅かれてしまうんだよね。『ガンスミスキャッツ』のラリーとかなんてものスゴくかっこいいし、もし彼女がリアルな存在だったらボクは絶対に『付き合ってくれ!』って言ってるね。いや、ちょっと待って、やっぱりミサ・ハヤセだね」
アハハハハ! 史上最強アニメキャラとして君臨する綾波レイと「オレは真剣に付き合っているんだ」と少年のような瞳で訴え続けているOG専属妄想師であり映画監督の杉作J太郎先生に是非お会いしてほしいですよ!
「おぉ、是非会いたいね! 今度セッティングを頼むよ」
任せてください。でも、アニメやマンガが妄想の拠り所となるのはどこの国でも定番なんですね!
「妄想の拠り所というか、逃げ場所?(苦笑)」
逃げ場所ですか!? ものすごくネガティブなものにも感じますが?
「いやいやポジティブだよ! 自分自身でものが考えられる場所だって言いたかったんだ。みんなも、プロレスを観に行ったり、映画を観に行ったりして日常からの逃げ場所を作るわけでしょ。 人生ってものはやっぱり難しいものだからそういう場所は絶対に必要なんだよ。今いるところから、どこか違う場所に行くことができれば、目の前の問題を考えなくてもよくなるよね。どうせ後でたくさん考えないといけないんだから、少しの間だけ逃げておく。アニメを観たり、マンガを読んだりして何かを想像したりすることは、アニメやマンガがボクたちにそういった逃げ場を与えてくれているということでもあるんだ」
アニメやマンガ、ゲームは人間として生きる上で価値があるっていう言葉にはそういう側面もあると?
「イエス!」
いやぁ、サブカルウェブマガジンと自分勝手に掲げているOG的としては最高のエンディングですよ! 是非、今後も変わらないスタンスで日本のアニメやマンガを応援し続けていただきたいです!
「当たり前だよ。 ボクにとってアニメやマンガ、ゲームの世界はまだまだあまりに広すぎてよくわからないことだらけだけど。そこで何が待っているのか、それは天使なのか悪魔なのか、何にもわからないけど、これからもどんどん冒険を続けていくつもりだよ」
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