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フィーゴの漫画で結核根絶! 国際コンペで啓発促す

2008.1.28 09:55
このニュースのトピックスアジア・オセアニア
サッカー2006ドイツW杯でイングランドと対戦したポルトガルのフィーゴ選手(左)。今度は漫画で結核菌チームと戦う(ロイター)サッカー2006ドイツW杯でイングランドと対戦したポルトガルのフィーゴ選手(左)。今度は漫画で結核菌チームと戦う(ロイター)

 ドリブルの貴公子、サッカーのフィーゴ選手(ポルトガル)の漫画で結核対策をー。国際機関などで作る「ストップ結核パートナーシップ」はこのほど、フィーゴ選手を「ストップ結核大使」に任命、同選手率いるチームが結核菌チームと戦うというストーリーの漫画国際コンペを行う。審査員には、漫画好きで有名な麻生太郎元外務大臣や京都国際マンガミュージアムも加わり、漫画大国、日本も全面協力する。

 かつて不治の病として恐れられていた結核だが、1940年代に抗生物質が登場して先進国では患者が激減した。しかしアフリカなど途上国では依然、増加。先進国でも集団感染が起きており、年間約160万人が死亡している。

 にもかかわらず結核は過去の病気というイメージが強く、エイズなどと比べ関心が低い。途上国では結核が空気感染することすら知られていないことがあるため、人気スポーツ、サッカーの世界的スター、フィーゴ選手に「大使」の白羽の矢をたて、漫画で結核の啓発を行うという苦肉の策で訴えることになった。

 漫画のストーリーは「咳」(せき)「汚い空気」「無知」などからなる結核チームをフィーゴ・チームが下す。世界でサッカー少年を生み出した日本の漫画「キャプテン翼」を意識したストーリー試合展開で、読めば結核の知識を得られるようになっている。16シーンからなり、応募は最低5シーン分を4月10日までに世界保健機関(WHO)に送る。優勝者の作品は世界中に配布される。

 麻生元大臣は「サッカーと漫画は国境や民族を超えた文化で、これを使った啓発活動は期待できる。日本は結核対策、漫画文化でも世界に誇れる。日本のクリエイターにも参加してほしい」というメッセージを寄せている。問い合わせは事務局((電)03・6439・1864)。

(日本語HPはこちら)

(杉浦美香)

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漫画になって結核チームと戦うフィーゴ選手(ロイター)
サッカー2006ドイツW杯でイングランドと対戦したポルトガルのフィーゴ選手(左)。今度は漫画で結核菌チームと戦う(ロイター)

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