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【社会】「がん治る」と粉末販売 名古屋の獣医師を逮捕へ2008年1月28日 朝刊 豆腐作りで「にがり」として使われる塩化マグネシウムの粉末を「がんに効く」などと称して販売していたとして、愛知県警生活経済課と緑署などは近く、薬事法違反(無許可販売)の疑いで名古屋市緑区の獣医師(68)を逮捕する。 調べでは、獣医師は塩化マグネシウムの粉末180グラムを瓶詰めにした「機能性食品MG−PRO」を、「末期がんも治す」などとうたって1瓶数千−1万円前後で無許可販売していた疑いが持たれている。県警が調べたところ、商品には塩化マグネシウムが90%以上の純度で含まれていた。 塩化マグネシウムは、関係者によれば1グラム当たり1円以下でも流通している。摂取量によって下痢などの健康被害を起こすことがある。今回の商品でも同様の症状を訴えている人がいるという。 県警は商品を飲んだ人からの相談を受け、昨年12月中旬、獣医師が「研究所」として緑区内に借りているマンションの一室を家宅捜索。瓶詰めされた商品数百本と材料の塩化マグネシウム粉末などを押収した。だが獣医師は家宅捜索後も塩化マグネシウム粉末を仕入れて販売を続けていた。獣医師は、商品を来所者の体にもみ込む行為などもしていたという。 獣医師は、同じ商品を医薬品として無許可販売した疑いで1989年と97年に2回、薬事法違反で摘発され、98年には執行猶予付きの有罪判決を受けている。 ◆獣医師「薬事法はでたらめ」塩化マグネシウムの効能をうたって販売し、薬事法違反の疑いが持たれている名古屋市緑区の獣医師(68)は27日、本紙の取材に応じ「薬事法はでたらめな法律。僕は病院に見放された多くの患者を治した。逮捕されてもいいが、なぜ罰せられるのか」と主張した。 獣医師は緑区内のマンションの一室を借り「研究所」と称している。来所者に対して獣医師が、塩化マグネシウムの粉末を肌にもみ込むこともある。もみ込む過程で来所者の体の悪い個所が分かるという。室内には透明なプラスチック容器入りの塩化マグネシウム粉末や、粉末をもみ込む際に相手を寝かせるベッドなどがある。 「粉末を飲むと、体から悪いものが排出されるのと同時に、免疫力が強くなる。自分のがんも治した」と獣医師は話す。一方で「機能性食品の使い方を教えているだけ。医療行為はしていない」とも。 過去に同じ商品を販売して有罪判決を受けている点については「今回は病気を完全に治せる理論が確立したから胸を張って闘う」と述べた。
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