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2006年8月28日 (月)

Administratorsが危険ならPowerUsersも危険

少しセキュリティに詳しくなってくると、Administratorsでログオンする事を辞めたほうが良い事に気づきます。

しかし、その解決策としてPowerUsersに変更している人が多いのに驚きます。私はPowerUsersでも十分危険(※1)だと思います。

考えられる解決策を述べます。なお、対象はWindows 2000以上になります。

まず、WindowsユーザがAdministratorで作業をする人は大抵以下の3つの組み合わせが多いようです。

  • 古いプログラムの中にはProgram Filesに対して、ユーザデータの書き込みを行うものがあり、Users権限では動作しない
  • インストール作業や管理作業をする度にAdminstratorでログオンしなおすのは面倒
  • 危険性を理解していない

最初の問題はユーザのせいではありません。私としては、そんなプログラムは動作させるなといいたい所ですが、ここはローカルセキュリティポリシーで対処します。手順は以下のとおり。

  1. 「プログラム」→「管理ツール」→「ローカルセキュリティポリシー」
  2. 「セキュリティの設定」を右クリック、「ポリシーのインポート」
  3. インポートするファイルはWindowsフォルダ内のSecurity\compatws.inf

これで、Usersの権限が向上し、このような大抵のアプリケーションが動作します。アカウントの作成や、プリンタの管理など、権限が欠落したPowerUserと考えると良いでしょう。元に戻すのはsetup security.infをインポートすれば良いハズです。

2番目の問題ですが、これはSecondary Logonを知っていますか?という話になってしまいます。インストーラコントロールパネルのアイコンShiftを押しながら右クリックしてください。大抵は「別のユーザとして実行」のメニューがでるはずです。それを使ってください。

3番目の問題は、勉強不足というしかないでしょう。そもそもAdministratorは不便で危険なアカウントであり、常時作業をしたり、プログラムを起動するためのアカウントではないのです。セキュリティにおけるMicrosoftの最大の失敗はAdministratorを便利に作りすぎた事だと思います。

ちなみに、Windows2003のAdministratorはかなり耐え難く、Vista以降では、Administratorアカウントによるログオンを無効にして対処してきています。

何か欠落しているような気がしますが、大抵の事は書いたつもりです。

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※1 ユーザのアカウント作り放題とか。デフォルトではレガシアプリケーションの実行を許すため、バックアップ特権(アクセス権を越えた読み込み)を取得する可能性もあります。考えただけで恐ろしいです。

09:59 午後 Windows |

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昨日、 ジラーチにお願い しそこないました...orz まあ、いいですが。 昨日の+Lhacaのセキュリティ関連エントリーで思い出したことが! それは、 LISMOのセキュリティ "LISMO"というのは、au by KDDIのケータイ電話の音楽サービスですが、それを管理するのにPCにLISMOのソフトをインストールします。 これが、Administrator(以下、Admin)権限でしかインストールできないのは良しとしても、使うのもAdmin権限がないと使えないという、セキュリティレベルを落とす... 続きを読む

受信: 2007/07/03 16:27:02

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