
27日、中山競馬場で「第49回AJCC」(GII、芝2200メートル)が行われ、エアシェディが直線で鋭く伸び、2分13秒6のタイムで重賞初制覇を果たした。1番人気のドリームパスポートは伸びを欠いて5着に敗れた。
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重賞で2着6回。ついにエアシェイディがタイトルを奪取した。
「GIでも、と思ってきた馬だけど、口に出すとホラ吹きといわれかねないから我慢していたんだ」と伊藤正調教師。「緊張感を持たせる意味でマイル戦を使ったりと、昨年やってきたことがようやく実を結んだ」
有馬記念から期間がなく、例年メンバーが手薄になりがちなGIIだが、今年はGIで好勝負してきたドリームパスポートが出走。ここで結果を残したことで、春のGI戦線に希望が出てきた。「今回負けていれば迷うことなくマイル路線に照準を絞ったが、こんな強い勝ち方をすると迷ってしまう。じっくり検討したい」(伊藤正調教師)
中山金杯に続いて手綱を取った後藤騎手は「オーナー、先生が再度チャンスを与えてくれた。これでやっと大きな舞台に立てる」とさらなるステップアップに期待を込めた。

■トウショウナイト(2着)武士沢騎手=体が絞れていたし、だいぶ本調子に戻ってきた感じ。直線での不利はこたえたが、賞金を加算できたのでよかった。
■ブラックアルタイル(3着)吉田隼騎手=力をつけていますね。パンパンの良馬場ならもっと切れる脚を使えたと思います。ただ、今後のことを考えると賞金を加算できなかったのは痛いですね。
■ドリームパスポート(5着)松岡騎手=後ろから行くつもりだったが、5、6番手でという指示が出た。道中はいい感じだったが、向正面で他の馬にこすられてガツンと行きたがってしまった。結果的に早めに動くことになってしまったので、それが一番の敗因ですね。
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