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「熊本のブルース・リー」が語る師への思い

「熊本のブルース・リー」岡崎孝憲さん
「熊本のブルース・リー」岡崎孝憲さん

 【熊本】世界的なカンフー映画スターで格闘家の故ブルース・リー。70年代に小中学生だったなら、その強さにあこがれ「アチョー!」と叫びながらカンフーの達人になりきった人も多いだろう。没後30年以上たった今も少年時代の心そのままにリーを師と仰ぎ、リーが編み出した格闘技「ジークンドー」や思想・哲学を追求し続ける「熊本のブルース・リー」が熊本市にいると聞いた。その人は臨床検査技師の岡崎孝憲さん。今なお世界中でカルト的人気を誇るスーパースターの魅力などを語ってもらった。【門田陽介】

 --ブルース・リーとはどんな人物ですか。

 ◆映画であこがれて格闘技を始めたという格闘家も多い。昨年話題になったフィットネスビデオ「ビリーズブートキャンプ」のインストラクターもそう。分野は違いますが、影響力はアインシュタイン、ベートーベンに値する人と思います。

 --アクションスターのイメージが強いのですが。

 ◆リー先生は米国の大学で哲学を学び、哲学者としても評価されています。「友よ、水になりなさい」という言葉がある。水はコップに注げばコップの形になる。形にとらわれない。いいものを取り入れ、いらないものは捨て去る。ジークンドーはあらゆる格闘技のいいものを取り入れ、独自のものを作り上げる。武道だけでなく仕事や自分の人生にも応用できます。

 --のめり込んだきっかけは。

 ◆小学5年の夏、映画「ドラゴン怒りの鉄拳」を見たのが最初です。電流が走りました。仮面ライダーとかを見ていた自分を「幼稚」と思いました。既に本人は亡くなっていましたが、直後から物まねしていました。今の40~50代の人はみんな同じだと思います。

 --小学生から格闘技を始めたんですか。

 ◆ラップのしんをひもでつないで作ったヌンチャクなどで練習しました。高校生になってビデオで動きを研究し始めました。思想や哲学に傾倒するようになったのもこのころ。でも格闘技は大学で少林寺拳法部に入ってから。子供が生まれてから回数は減りましたが、今も週2回は自宅でトレーニングします。ヌンチャクは日本一と思います。飛んでる蜂も落とせます。

 --ファンクラブ活動などもされているのですか。

 ◆10年ほど前、IUMA日本振藩國術館(国内でジークンドー道場とファンクラブを統括する組織)に加入しました。道場の九州本部は熊本にあります。縁あって生誕60周年の00年に渡米し、リー先生の妻リンダさんにもお会いできました。

 --関連グッズのコレクションもあるとか。

 ◆子供のころ集めたブルース・リーカードや、リー先生が弟子の認定時に渡した認定証もあります。フィギュアも50体はあるでしょう。いつか資料館をつくるのが夢です。

 --人々がブルース・リーに魅了され続ける理由は。

 ◆「本物」だからではないでしょうか。「見えないからいい」と偽装が横行する時代だからこそ本物が評価されるのだと思います。

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 ◇プロフィル

 63年、宇城市松橋町生まれ。江戸時代に剣豪を輩出したとされる男山家の末えい。大学卒業後は臨床検査技師となり、現在は日本赤十字社の熊本健康管理センター勤務。世界のヒーローへの造詣が深く、関連フィギュアなどのコレクションは約1000点を数える。

 2008年1月27日

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