長野地方検察庁によりますと、今月１０日の午後１時すぎ、ＪＲ篠ノ井線で、大阪駅から長野駅に向かう特急「しなの９号」に乗っていた長野県の松本区検察庁の副検事が松本駅を通過した直後に、「松本駅で降りる予定だったが乗り過ごしてしまった。裁判に間に合わない」と車掌に申し出たということです。これを受け、特急列車の車掌は運転指令室と相談したうえで、本来、通過するはずの松本駅の次の田沢駅で特急を緊急停車させたということです。この副検事は当日午後１時半から予定されていた長野地方裁判所松本支部での裁判に出廷する予定だったということで、田沢駅からタクシーに乗って裁判には間に合ったということです。長野地方検察庁の高森高徳次席検事は「一般のお客様をはじめ関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことを心からおわび申し上げます」と話しています。