2008年1月28日 12時59分更新
東北地方で初めて「ドクターヘリ」を配備した福島県立医科大学附属病院の「救命救急センター」の運用が28日から始まり、開始式が開かれました。
県北地方では初めて、県内では4か所目となる福島市の県立医科大学附属病院の「救命救急センター」は、東北地方では初めてとなるドクターヘリを備えています。
28日、「救命救急センター」の開始式が「ドクターヘリ」のヘリポートで行われ、佐藤知事が、「全国で3番目の広い面積を持つ福島県だが、地域ごとに医療の格差があってはならない。病院や消防との連携が進んで円滑に稼働することを期待しています」とあいさつしました。
このあと関係者がテープカットをして、センターの開始を祝いました。
病院の一部を改修した「救命救急センター」は、集中治療室など救急医療専門の20床を備え、細菌やウイルスなどの流出を防ぐために室内の圧力を調整できる部屋や、やけどの患者を手当てする浴槽が設置された部屋もあります。
また、医師が乗り込んで応急処置に当たりながら患者を医療機関に運ぶ「ドクターヘリ」は、患者を乗せるベッドが2台備えられ、心電図のモニターや患者に吸入させる酸素の量をはかる装置などが装備されています。
天候が良ければ福島市から県内で最も遠い檜枝岐村でも40分程度で到着するというドクターヘリの配備で県内の救急医療の充実が期待されています。