橋下氏にテレビで見慣れた「親近感」 |
27日投開票の大阪府知事選で、人気タレントでもある弁護士の橋下徹氏が初当選を決めた。テレビ番組を通じ、茶の間に浸透するタレント候補。大阪ではやっぱり強かった。
バラエティー番組中心に多数のレギュラーを抱えていた橋下氏は、如才ない話術で聴衆を沸かせ、街頭活動でも人気抜群。女性を中心に「橋下弁護士や、橋下弁護士や」と携帯電話で写真を撮る聴衆であふれた。
自民、公明両党は府連、府本部レベルの支援にとどめ「市民派」を強調。立候補表明から投開票日まで約1カ月の短期決戦だったため「テレビのイメージを壊すことなく選挙戦を乗り切る」(周辺)のも狙いのひとつだった。
コメディアン出身の故横山ノック前知事がスキャンダルで辞職した後、「最近はタレント票の時代ではない」(野党関係者)との指摘もある。
だが2007年11月の大阪市長選は、報道番組のキャスターとして親しまれた元毎日放送アナウンサーの平松邦夫氏が、自民、公明推薦の現職を約5万票差で破り初当選している。
テレビで見慣れた橋下氏に対する「親近感」が投票に強く影響したようだ。
▼作家・玉岡かおるさんの話 閉塞感を感じている大阪府民が、過去の実績よりも未知の可能性を選択したということ。橋下徹氏がバラエティー番組とは違った真剣な表情で子育て支援策を訴える姿を見た人は「意外とまじめな人やな」と受け止め、そのギャップにひかれたのだろう。「子どもが笑う」をキャッチフレーズに掲げ、子どもを持つ父親の立場をアピールすることで女性層を取り込むことに成功した。ただ、期待が大きいと裏切られたときの失望も大きくなる。「本当の勝利は4年後」と考えて府政に取り組んでほしい。
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[ 2008年01月27日 20:37 速報記事 ]
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