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旧パチンコ店を市役所に“新装開店” 駐車場広々「好評です」
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高知県四万十市は、庁舎建て替えに伴い、市内の土佐くろしお鉄道中村駅前にある旧パチンコ店を仮庁舎として借り、一部業務を移転した。
鏡張りの天井や壁、照明などは営業当時のままで、「落ち着かない」と職員の反応はいまひとつだが、駅前の便利な立地と広い駐車場が市民には好評だという。
市は現庁舎が老朽化したため、敷地内の別館を取り壊し、新庁舎の建設を計画。“新装開店”する平成22年までの予定で昨年10月末、別館にあった都市整備課などを旧パチンコ店に移した。
鉄骨2階建ての1階部分(約600平方メートル)と約80台収容できる駐車場で、賃料は月110万円。「オフィスビルより4割安い」(市総務課)といい、財政面でも一役買っている。
パチンコ台が撤去されたフロアに、棚やロッカーを間仕切りにして各課の部屋を設置。明るすぎるため、蛍光灯は半分に減らした。入り口の自動ドアには「暴力団関係者お断り」のステッカーが残る。
訪れた男性(75)は「役所の雰囲気ではないが、駐車場が広く止めやすい」と歓迎。一方、ある女性職員は「鏡が多く常に誰かに見られている気がする。窓がなく換気も悪い」と不満そうだ。