高知大医学部は26日、中高生を対象とした外科手術体験セミナーを開催した。同医学部は昨年、四国で初めて同体験セミナーを開き、今回が2回目。県内の中高生を中心に31人が参加した。
最初に同医学部付属病院の医師が外科の仕事や手術の仕方をスクリーンを使いながら講義。外科手術が科学として発達したのは、160年前ぐらいという話や「手術は1人ではできない」とチームワークの大切さを説明した。
その後、生徒は5班に分かれて手術室へ。内視鏡を使い、手術器具で輪ゴムを結んだり、パソコンを使った模擬内視鏡手術を体験。また、超音波メスで鶏肉を実際に切開するなど本番さながらの外科手術を経験した。
生徒たちは初めて触るメスなどの手術器具に興味津々。最初はぎこちない様子で器具を使っていたが、途中からは慣れた様子で模擬手術をこなし、医師からも「医学部生より上手」と褒められていた。
土佐高2年の黒岩千比呂さんは「初めての体験ですごく楽しかった。将来は多くの命を救うお医者さんになりたいです」と話していた。【米山淳】
毎日新聞 2008年1月27日