一、愛国者として〜いつも心に「公」を〜

あれは、金美齢さんの講演会に行った時の事でした。
日本橋（にっぽんばし）駅で地下鉄に乗ろうと急いでいた、ある女子高生
−中学生だったかもしれないが−が眼鏡ケースを落としました。
それに気づいた筆者は、拾って女の子に渡してあげましたが、礼の一言も
言わずに走り去りました。いかに列車が出発直前だったといっても、普通は
「ありがとうございました」の一言くらいあって然るべきでしょう。別に、こちらは
そう言ってもらいたくて拾ったわけではないですが。
こんな事なら、強引に礼を言わせるべきだったかもしれません。教育として。
たとえ「ウルサいオッサンやなぁ」と思われたところで、こちとら関東モン。
二度と会う事もないでしょうから問題ありませんし。

「もう、日本の若者はダメなのだろうか…」。そう落胆した数日後の事でした。
京浜急行電鉄の特別快速用車両は、関東の私鉄では珍しくクロスシートを
採用しています。
そのシートに脚を乗せているオバさんがいたのですが、とある女子高生が
彼女の下に歩み寄り、ピシッと背は伸ばしたまま一礼して一言「失礼します」！
あまりの事に流石のオバさんも恥じ入ったようで、飛び退くようにして
脚を戻し、その女子高生は何事もなかったかのように座りました。
その、あまりに見事な言葉遣いと礼の姿勢に（お見せ出来ないのが残念！）
感嘆の意を禁じ得ませんでした。

両極端な２人。しかし、どちらも同世代の女の子。
「『関東』と『関西』で明暗が分かれた」などと言われないように、もっと
頑張ってね、関西の女子高生たち（爆）。