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東洋大学野球部、初の連覇!

2007年10月17日 | スポーツ

東都大学野球リーグにおいて、我が母校・東洋大学は初の春秋リーグ戦
連覇を果たしました。
大学野球というと、正直なところマイナーな存在です。強いて言えば、
元「ハンカチ王子」こと斉藤投手が注目される(早稲田大学が、ではなく)
程度です。しかし、マイナーだからといって実力が劣るというわけでは
ありません。むしろ、東都リーグは大学野球において日本一のレベルを
持つと言われており、東都リーグ出身のプロ野球選手の活躍ぶりは
枚挙に暇がありません。そんなハイレベルなリーグにおいて連覇を
果たす偉業を成し遂げた大黒柱は、今年のドラフト1位で競合が確実視
される大場翔太投手(4年・八千代松陰高出身)です。

彼を最初に見たのは4年前のセレクションでした。高3だった当時、
ブルペンで投げる物凄い球を見て、友人と「あれ、誰だ!?」と
騒いだのを昨日の事のように覚えています。しかも、そんな凄い投手が
某大学のセレクションに落ちたと聞き及び、より強い驚きを受けました。
いずれにしても東洋大学に入学し、2年から先発ローテーションに
入るようになりました。彼は150km/h近い速球と消えるようなスライダーを
武器に勝ち星を重ねていきましたが、同時に肝心なところで勝ちきれない
投手でもありました。
しかし、永井投手(現・楽天)が抜け、より強い自覚が生まれたのか
今年の春季リーグからは神のごとき活躍を見せ始めます。
春には9勝を挙げて優勝(通算10度目)。しかし、この時は最少得点を
大場投手が最少失点で逃げ切るという「おんぶにだっこ」状態でした。
この春季リーグ以来、大場は連勝記録を続けていましたが、遂に今季の
対青学大1回戦において14で途切れてしまいます(ぶっちぎり1位)。
しかし、ここから打線が奮起を始めます。入学時は投手だったものの
打者に転向後4番に座った、高校時代は大場のライバルだった清田外野手
(4年・市柏高出身)、夏の甲子園でベスト4に進みファンを沸かせた
主将・藤田内野手(4年・桐生第一高出身)、大場の後輩でもある十九浦
外野手(つくうら。3年・八千代松陰高出身)、大場の女房役の大野捕手
(3年・岐阜総合学園高出身)ら打線が奮起を始め、春はチーム本塁打が
7本に留まりましたが、今季は松永外野手(3年・九州学院高出身)の4本を
筆頭に16本もの本塁打を放ち(最多は17本)、最終戦では9−2と横綱相撲を
展開。大場投手は7回から登板して8勝目。最終回は3者三振で仕留める
最高の形でリーグ戦を締めくくりました。

少し書きましたが、今の4年生はセレクションの時から見ており、彼らへの
思い入れは尋常なものではありません。特に清田選手は1年のキャンプ時に
紅白戦で登板、その時に何と球審を務めさせて頂き、彼の投球を、捕手を
除いて(その捕手は、現中日の田中大輔選手)最も近い位置で見たのです。
今、挙げた選手の殆ど(あるいは全員)を皆さんはご存知ないでしょう。
それも無理からぬ事で、藤田選手以外は甲子園出場経験がありません。
まして、順調な大学野球人生を歩んだ選手は皆無です。しかし、同時に
挫折を繰り返しつつも心が折れた選手も皆無でした。もちろん、神宮の
グラウンドで活躍した選手ばかりではありません。しかし、ベンチ入りが
果たせなかった選手も、グラウンドではライバルとして、試合ではスタンド
から声を枯らして応援し、陰に日向に支え続けてきました。
それらの結実こそ、今回の優勝に結びついたと筆者は信じています。
それを象徴したのが胴上げシーン。監督、部長、コーチに続いてエース、
主将、更にはマネージャーまでが胴上げされていました。普通、コーチまでは
胴上げしますが、マネージャーまで胴上げするシーンは極めて珍しいものです。


東洋大学野球部諸君、本当に

 

おめでとうございます。来たる

 

明治神宮野球大会に於いても

 

頑張って下さい!


なんで、こんな「素人お断り」なネタをグダグダ書いたかといいますと、
筆者の愛国心は、愛校心こそがベースとなっているためです。
我が侭をご寛恕いただければ幸いです。

※リーグ戦は5大学と戦い2勝して勝ち点1を得ます。従って、
   どんなに頑張っても1シーズンに10勝までです。
   いかにシーズン9勝が凄い事か、ご理解いただければと思います。

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コメント
 
 
 
野球談義 (ナポレオン・ソロ)
2007-10-22 21:28:51
 東洋大学野球部の優勝おめでとう御座います。

 甲子園を湧かせた選手で順調にプロで活躍する選手は限られています、それは身体の充実に伴ったパワーの制御が野球というスポーツには一等大事な事を示していると思います、特に投手にそれは顕著で有るように思えますが、実は打者の方にこそ其れが云えるのではないかとこの頃思う様になりました。

 嘗て、甲子園をパワー野球が席巻したことが有りました、今は亡き蔦監督率いる池田高校のやまびこ打線の破壊力の凄さが其れまでの高校野球の常識、バント信仰を変えた事でした、これは、徹底した筋力強化で打球の飛距離を飛躍的にのばし、ノーアウトのランナーを2塁に正確なバントで送るより、外野に深い当たりの打球を撃つ事の方が易しい打線を造った事でした。

 打球は殆どがライナー性で、高校生レベルの守備力ならややもすれば外野手の頭を越すから、相手チームの守備力によってはスコアが破壊的なモノになる場合が多く、僅差のちまちました野球が当たり前だった高校野球を一変したモノでした。

 処が、その池田高校の主軸を打っていた連中で、プロに行って活躍した選手と言えば、畠山と水野だけ、しかも双方とも一流選手であったとは言い難い、所詮、高校生レベルでしか通じなかったと言えるのではないか、其の流れを受け継いだと思われる桑田や清原とて、王や長島のレベルには遠く及んでいない事実からも云えそうに思えます。

 一方大学生はソウではない、その東都大学リーグ出身で高速スライダーで一世を風靡した阿波野や西崎は、何れも高校時代は無名の存在でしたし、横浜桐蔭〜慶応の高橋由伸も高校時代は余り有名ではなかったから大学生になってから、名電高出身のイチローやPL出身の松井稼頭央はいずれも投手でしたから、プロには入ってから伸びた素材と言えるでしょう。

 唯、今年の楽天の田中(将)や横浜高校〜西武〜レッドソックスの松阪の様な例もありますから、投手については天分が大きい位置を占めていると言えるかも知れません、それでも、甲子園優勝投手の巨人の湯口や中日の土屋の様に甲子園で燃え尽きてしまった様な例もあって、投手はメンタリティの部分が大きく、殊更に難しいのかも知れません。

 いずれにしても野球は面白い競技だと思います。
 
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